ここから本文です

ホンダとヤマハが原付バイクで提携へ、トヨタ86とスバルBRZのような関係に

オートックワン 10/5(水) 17:54配信

1980年の50cc原付バイクの販売台数は197万8千台。当然ながら全て日本国内工場で作られていた。しかし2015年の販売台数を調べてみると19万4千台!気がつけば何と10分の1になっている。

ホンダ/ヤマハの原付(50cc)バイクを写真でチェック

しかもホンダもヤマハもスズキも、それぞれ2~3車型しか生産していない。これだけ少なくなると、コスト的に成立せず。

そこでヤマハは台湾のような海外工場で原付バイクを生産・輸入したりしているけれど、やはり日本製と同等の品質を確保して運送してくると、生産コストで折り合わない状況。タイ工場で生産している4輪車を日本に持ってきたって安い価格を付けられないことと全く同じ事情だ。

ホンネを聞くと、どこのメーカーも「出来れば撤退したいです」。

そんな事情を考えつつ、今回の「ホンダとヤマハが原付バイクの開発&生産で提携」というニュースに接すれば解りやすい。19万4千台からスズキの3万台+輸入車を引くと16万台程度。

これだけの台数なら、ホンダの熊本工場で生産することにより、何とか利益を上げられるようになることだろう。「撤退よりいいか」という判断である。

加えて、ここにきて原付バイクの販売台数は落ちる一方だ。ホンダとヤマハが競争しなくなることで、一段と活力落ちると思う(すでにスズキは大きく引き離されている)。

参考までに書いておくと、直近の10年で販売台数は半分。このままだとニーズの無い乗り物になってしまうかもしれない。という意味では「終わりの始まり」だと思う。

最近 「125ccまでの免許を緩和する」という話 も、このあたりの事情が関係しているかもしれない。

例えばタイで生産/販売している110ccバイクは、排気ガス規制をクリアしたインジェクションエンジンを搭載し約10万円。こういったバイクなら、日本で今の原付バイク(最低16万円)と同じくらいの価格で販売出来るだろう。

「50ccバイクなど不要!」と言い切る人も多いけれど、重宝されている。新聞配達は大半が50ccバイク。地震や災害の時などの時の移動手段も、普通免許で運転出来る50ccは役立つ。以前、中越地震で「50ccバイクを貸す」というボランティアをやった時も、けっこう喜んで頂いた。

ちなみにホンダの熊本工場で生産される50ccは、トヨタ86とスバルBRZのような関係になるようだ。すなわちエンジンも車体もホンダ製。デザインや味付けの一部をヤマハで担当することになる模様。

今までのヤマハユーザーからすればエンジン始動性が格段に向上するため歓迎されると思う。

また、将来的には50ccバイクの生産を止め 「パワー絞った125ccまでの免許」 を緩和して海外の安価なバイクを日本で販売するのが一番好ましいと考える。

[Text:国沢光宏]

最終更新:10/5(水) 17:54

オートックワン