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客の元に「出張」加速、どんたく 金沢で移動販売好発進

北國新聞社 10/5(水) 2:42配信

 高齢化社会が進む中、石川のスーパーや百貨店が従来の「来店を待つ」店舗戦略を拡大し、客の元へ出向く動きを打ち出している。食品スーパー「どんたく」を運営する山成商事(七尾市)は4日、金沢市内で生鮮食品を提供する移動スーパー「とくし丸」の運行を始め、煮物をはじめとする総菜や野菜、精肉、切り花が人気を集めた=写真。

 移動スーパーは今夏に七尾市内で始めたサービスで、金沢では3コースを設定し、長町―中央通町―長土塀、六枚・芳斉―東山―主計(かずえ)町の市街地2コースと、みどり・安原地区の郊外1コースとなる。事前に申し込みがあった個人宅前に駐車して販売する。付近住民も利用できる。同社によると、能登島やかほく市内でも運行の要望があるという。

 金沢市西金沢3丁目のどんたく西金沢店で、野菜や肉、調味料、総菜弁当、洗剤など店頭と同じ商品約500種類を軽トラックに積む。酒やたばこ、鮮魚は扱わない。

 長土塀地区では、総菜や切り花、牛乳などが売れた。長土塀1丁目の主婦(78)は普段は家族に買い物を頼んだり、コンビニで済ませたりしており「昔は近所に商店があって便利だったが今はない。足腰が弱くなったので、特に生鮮食品は近くに来てもらえると助かる」と話した。

 この日、西金沢店で行われた出発式では、山成商事の山口宗大社長が「店頭と同じサービスを届け、店と一体になって多くのお客さまに愛されるようにしたい」とあいさつした。みどり連合町会の柴田元夫会長は、高齢化した団地住民にとって日々の買い物が課題になっていると説明し「これから冬に向けて活躍すると期待している」と話した。

 大和(金沢市)は今月18日、野々市市堀内4丁目のアルビス明倫通り店内に「野々市サテライトショップ」を出店する。「香林坊で待っているだけではなく、お客さまの元へ出向く」(香林坊店の島田純一店長)ことで、若い世代の新規開拓と合わせ、従来の顧客も気軽に通える店を提案する。

北國新聞社

最終更新:10/5(水) 2:42

北國新聞社