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エコー検査で万全態勢、いしかわ動物園 コビトカバ二世誕生目指し

北國新聞社 10/5(水) 2:47配信

 いしかわ動物園(能美市)は、世界三大珍獣に数えられる「コビトカバ」の妊娠診断にエコー(超音波)検査を導入する。繁殖に向けて今年から同じ展示場で「同居」を始めたコビトカバのペアは、仲むつまじい様子をみせており、妊娠をいち早く確認して母体ケアにあたる。石川県で初めての赤ちゃん誕生を目指し、万全の態勢を整える。

 いしかわ動物園では2012(平成24)年にオランダから導入した雌ノゾミの飼育が始まり、翌年、シンガポール動物園から雄のヒカルが提供され、つがいとなった。

 今年、2頭が5歳となり、繁殖適齢期を迎えたため5月から同居させている。2頭は屋外展示場の池の中で体を寄せ合う姿がみられ、二世誕生に期待が掛かっている。

 園内で飼育する動物の妊娠判定は採取した血液やふんを使った検査などで行っているが、コビトカバは水中でふんをする習性があるほか、凶暴な性質のため、採血などの検査が難しい。そのため、カリフォルニアアシカや小動物に実施しているエコー検査を実験的に取り入れることにした。

 検査では、まずノゾミを飼育舎内にある柵の前まで誘導し、餌で意識をそらしている間に獣医師が腹部に機械を当てる。担当の飼育員によると、初めての取り組みのため、子宮の位置に機械が当たっているかや、分厚い皮下脂肪でも胎児がしっかり映るかは精査が必要という。

 国内でコビトカバがペアで飼育されているのは、上野動物園(東京)と、いしかわ動物園のみとなっている。

 いしかわ動物園の美馬秀夫園長は、エコー検査の応用が可能になれば、より多くの動物の妊娠を早期に認知できると期待し、「これが胎児かな?という一報が飛び込んでくる日を待ちたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:10/5(水) 2:47

北國新聞社