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[国体少年男子]後半加速する広島県が東京都撃破!40年ぶりの決勝進出!

ゲキサカ 10/5(水) 21:26配信

[10.5 国体少年男子準決勝 東京都 0-2 広島県 遠野運動公園多目的運動広場]

 第71回国民体育大会「希望郷いわて国体」サッカー競技少年男子の部準決勝が5日に行われ、広島県がMF山口直也主将(広島観音高2年)とMF大堀亮之介(広島ユース、1年)のゴールによって東京都に2-0で快勝。広島は76年大会以来、40年ぶりとなる決勝進出を決めた。

 歴史的な1勝だ。広島が過去6回優勝している東京を破り、選抜チームが出場することになった70年大会以降で初となる優勝へ王手。岩成智和監督(広島ユース)は「ここまで来たら優勝は見えているんでそれを狙おうと。(ファイナルに)出られるのは2チームしかいない。それを楽しみながらしっかり優勝を狙いに行こう」と選手たちに言葉を送ることを明かし、MF松本大弥(広島ユース、1年)は「優勝して史上初のタイトルを取って広島に帰りたいと思います」と宣言した。

 序盤は互いにボールを奪うと、攻撃をゆっくりと組み立てていた。主導権争いをする時間が続く中、先にアクションを掛けたのは広島の方。10分過ぎからより速い攻撃を加えてワイドからのクロス、相手の背後を狙った攻撃を見せる。12分には右サイドを縦に仕掛けた山口のラストパスを大堀が右足ダイレクトで合わせ、14分にもインターセプトした大堀が自ら持ち込んで右足を振り抜く。また、広島はFW渡部快斗(広島ユース、1年)を筆頭に切り替え速い守備を見せて東京に前進させることを許さず。29分にはMF東俊希(広島ユース、1年)が強引な突破から上げたクロスをMF森保陸(広島ユース、1年)が折り返し、最後は中央の大堀が右足を振り抜いたが、わずかに合わず、先制することができない。

 一方、重心を後ろ寄りにし、相手のサイド攻撃やキーマンであるCB鈴直樹(広島ユース、1年)のキックをケアして守っていた東京はボールを奪うと、192cmFW赤井シャロッド裕貴(帝京高1年)と快足FW中込雅樹(東海大高輪台高1年)に長めのボールを入れて押し返そうとした。だが、対人で抜群の強さを見せるDF中谷超太(広島ユース、1年)や俊足を活かしたカバーリングが特長のDF大越寛人(広島ユース、1年)、そして攻撃の柱でもあるCB鈴の3バックの壁を破ることができず、シュートゼロで前半を終えてしまう。それでも、0-0のスコアは東京にとってほぼ理想に近い展開。竹原康夫監督(高輪高)が「0-0で抑えたんで作戦は上手く行っていた。相手の特長を消しながらやって後半スイッチ入れようと」と語ったように、東京は後半開始から2トップを入れ替えて今大会3得点のFW宮本稜大(國學院久我山高1年)とFW米津天(成立学園高2年)を同時投入した。

 その東京が後半に決定機を迎える。7分、MF高橋黎(國學院久我山高1年)のスルーパスに宮本が反応したがわずかに届かず、GK稲田蓮(高陽高1年)がキャッチ。だが、直後に再び高橋が出したスルーパスが宮本に通り、独走したものの、GK頭上を狙ったシュートは枠を外れてしまう。後半は左MF山本蒼也(桐光学園高1年)が攻め上がる回数を増やすなど徐々に前に出てきた東京。守備面でも相手のスルーパスをCB竹浪良威(國學院久我山高1年)がスライディングでカットし、DF齋藤我空(駒澤大高1年)が球際での強度の強い守備を見せるなど流れを引き寄せつつあるように映った。だが、広島は岩成監督が「球際のところとかで負けなかったことが大きかった。ルーズボールをマイボールにできた」と振り返ったように、MF堤太一(広島皆実高1年)と松本がDFの跳ね返したボールをよく拾っていた中盤や最終ラインでも競り合いを良く制して、相手の勢いを削ぎ、攻撃に繋げていた。

 そして後半21分、均衡が破れる。広島は東京のプレスを受けながらもCB鈴が中央の堤へ通し、堤がボールを右サイドへ展開。相手数選手を置き去りにしたこのプレーの時点で拍手をしていた指揮官は「行けたと思いました。引っかからなけれれば(シュートまで)行けると思っていました」。その予想通り、今度は前を向いた堤へボールが入ると、その堤が左サイドへ大きくボールを動かす。そしてスピードアップした攻撃。東が得意の左足でクロスを入れると、上手くマークを外した山口がファーサイドから逆サイドのゴールネットへヘディングシュートを流し込んだ。

 2試合連続で決勝点を決めていた山口はこれで3戦連発。飛び上がってガッツポーズした主将はその後、赤い輪の中で祝福を受けた。東京も1点差のまま食い下がろうとしたが、次の1点を奪ったのも広島。26分、大越の縦パスで右オープンスペースを突いた山口が後方に預けると、MF佐々木達也(瀬戸内高1年)がライナー性のクロスを入れる。GKが飛び出して反応したが、こぼれ球を大堀が右足でゴールヘ沈めて2-0となった。東京は終盤、迫力を持って反撃。28分には宮本が個人で左サイドを攻略してラストパスを入れたが、広島はゴール前で5人、6人の壁を作ってPAからボールをかき出す。東京は33分にもMF杉山伶央(FC東京U-18、2年)の右クロスに宮本が飛び込んだが、これも大越にカバーされて枠へ飛ばすことができなかった。

 2-0で勝った広島は今大会10得点中9得点が後半以降。岩成監督はハーフタイムに「あれだけ主導権を握ると、後半ジャブのように効いてくるから。DFの集中力がかけてくるから、裏に抜けるチャンスもある」と選手たちを送り出しているという。ボールと主導権を握って相手を動かし、そこを長短のパスやドリブルで判断良く突く「アクションサッカー」を展開しているチームは、必ず後半に得点できるという自信がある。そして山口が「最後まで諦めないのが持ち味」と強調する気持ちの強さによって勝ち上がる広島は、決勝で同じく初優勝を狙う大阪府と対戦。サブ組の選手も含めてそれぞれが役割をしっかりと果たしているチームはムードも良い。中谷は「決勝でも自分たちの粘り強いサッカーがある。広島のサッカーを出して次の相手にも絶対に勝ちたい」。初の栄冠まであと1勝。今大会2度も0-2から試合をひっくり返すなど勝負強さも光るU-16年代の広島がこの秋、歴史を塗り替える。

最終更新:10/5(水) 21:47

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