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1000のため池を持つ岡山県笠岡市、水上メガソーラーが広がる

スマートジャパン 10/6(木) 9:10配信

 岡山県笠岡市は再生可能エネルギー発電設備の導入拡大を推進している。瀬戸内海に面する同市には海沿いに広大な干拓地があり、この土地の一角を使ったメガソーラープロジェクトなども進行中だ。さらにこうした干拓地の他、同市がメガソーラーの建設場所として活用しているのが「水上」である。2016年9月に新たにため池を使った水上メガソーラーの建設が決まった。

 水上メガソーラーの建設場所は笠岡市山口にある農業用ため池の「岩野池」(図1)。笠岡市は2016年9月にここに太陽光発電設備を設置する事業者をプロポーザル方式で募集した。2社の提案を審査した結果、いちごECOエナジーが実施事業者として採択された。

 岩野池の総面積は5万9906平方メートル。このうち太陽光発電設備を設置できるのは最大で約2万6000平方メートルと推定している。事業者側の提案によって、設置する太陽光パネルの枚数や出力は変わる。日本初の水上メガソーラーである埼玉県桶川市の「ソーラーオンザウォーター桶川」は、1万2400平方メートルの水面に、4500枚の太陽光パネルを設置して1.18MW(メガワット)の発電能力がある。今回の岩野池の場合、設置可能面積から推定するとこのメガソーラーの約2.1倍の設備を建設できる見込みがある。

遊水池を活用した水上メガソーラー

 笠岡市では2016年6月から遊水池を活用した水上メガソーラーが発電を開始している。市内にある「十一番遊水地」を活用した「かさおか十一番町遊水地 水上ソーラー発電所」である。大阪ガスグループのエナジーバンクジャパンが笠岡市から土地を借り受けて発電所を運営している(図3)。

 同メガソーラーは設置面積1万平方メートルに対して、合計3744枚の太陽光パネルを設置。発電能力は973kWで、年間発電量は100万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭280世帯分の使用量に相当する発電量だ。発電した電力は全て中国電力に売電している。

 この発電所では太陽光パネルをフランスのシエル・テール社製のフロートで水面に浮かべている。高密度ポリエチレンを素材に使い、劣化や腐食に強い特徴を持つ製品だ(図4)。

 笠岡市は比較的降雨量が少ないため、水稲栽培の水源としてため池が活用されている。そのため同市には市内に大小1000カ所以上のため池がある。このうち受益面積が2万平方メートル以上のものは200カ所以上もあるという。一方で、老朽化により堤防がやせたり漏水したりする池も増えており、市は改修を進めている。使われなくなったため池を活用することで、さらなる水上メガソーラーの導入も期待できる。

最終更新:10/6(木) 9:10

スマートジャパン

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