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ホンダの3Dプリンタ製EV、クラリオンの「スマートコックピット」──CEATECで次世代モビリティー技術を体感

ITmedia ビジネスオンライン 10/6(木) 13:29配信

 千葉市の幕張メッセで10月7日まで開催中の展示会「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン)2016」。最新のIT機器やデジタル家電の展示会として知られているが、ことしから「IoT(モノのインターネット)」と「CPS(サイバー・フィジカル・システム)」の総合展として生まれ変わり、前年比22%増の648もの企業・団体が出展している。ライフスタイルと産業構造を大きく変化させる自動車・モビリティーの先端技術を求めて会場を回った。

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 ホンダのブースで目を引くのが、1人乗りマイクロEV(電気自動車)の「MC-β」。「鳩サブレー」で知られる豊島屋(神奈川県鎌倉市)の配送用モデルだ。ボディー部分を3Dプリンタで製作し、鳩サブレーをイメージした模様のバックドアや豊島屋のマークなどを立体的に仕上げている。来春には鎌倉市内で運用開始を目指す。国内で初めて、3Dプリンタで作られた車が道路を走ることになる。

 3Dプリンタによるカスタマイズでは、金型を作らずに部品を製造できるため、「デザインや機能の細かい要望に対応できる」(担当者)。今後、企業や自治体などの需要を見込む。

 日立製作所は、次世代パーソナルモビリティー「ROPITS(ロピッツ)」を参考出展。遠隔操作システムや高精度の自己位置推定技術などを活用し、歩道を自律走行するモビリティーだ。公共交通機関から施設などに向かう移動手段として、高齢者や交通弱者をサポートする。

 スマートフォンなどから予約すると、指定した日時と場所に合わせてロピッツがやってくる。歩行者と同じ速度で走行し、障害物をスムーズに避け、目的地まで連れていってくれる。交通機関や各施設と連携した送迎サービスなどへの活用を想定しているという。

 日立グループのクラリオンは、IoTを活用した快適なカーライフを提案。カーナビやカーオーディオで培った技術を応用し、自動運転時代のドライバーをサポートする先端技術を紹介している。

 その技術を詰め込んだ展示が「スマートコックピット」だ。ドライバーの視覚、触覚、聴覚に情報を知らせる機能を体験できる。情報は運転計画の案内や危険運転車の接近、車線変更の告知など。画面表示やシートの振動、音声を内容に応じて使い分ける。

 なかでも、車載カメラを活用した自動駐車の技術は、2017年にも市場投入を見込む。4台のカメラとセンサーで車の周囲を把握する既存技術を、アクセルやブレーキなどの制御技術と結び付け、完全に自動で駐車する技術を確立した。

 新たな交通インフラの構築を目指すのは村田製作所だ。新興国向けの渋滞情報把握システム「トラフィック・カウンタ・システム」を紹介している。道路に設置したカメラから交通量を計測し、無線でデータを収集する。リアルタイムで地図上に渋滞情報を表示する機能への活用を想定している。

 現在、タイ・バンコクで実証実験を実施しており、17年にはインドネシアでも実証実験を始める計画だ。担当者は「新興国の交通インフラの先進化につなげたい」と話している。

最終更新:10/6(木) 13:29

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