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ミシュラン星付シェフの腕を堪能!“食べられる映画祭”inサンセバスチャン

dmenu映画 10/6(木) 20:00配信

スペイン・バスク地方にあるサンセバスチャンは、日本でも近年“美食の街”として知られ、旅行ツアーにも組み込まれるようになった。あのハイパーメディアクリエーターの高城剛氏も「人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡」(祥伝社)を記したほど。この街をあげての“料理推し”は徹底しており、今年で第64回を誇る老舗映画祭「サンセバスチャン国際映画祭」にも料理映画(キュリナリー・シネマ)部門を設けている。食をテーマにした映画の鑑賞と、スター・シェフによる映画にちなんだ特別ディナーをセットにしたイベントもあり、これが各80席が予約開始15分で完売となる人気企画に。いまや世界一!? の予約困難なディナーに、日本から必死の思いでパソコン予約してチケットをゲットし、スペシャルな時間を体験してきた。

今年の上映作は7本。うちディナーの予約が取れたのは、国民一人あたりの肉の年間消費量が世界一と言われるアルゼンチン人の肉食文化を紐解いたドキュメタリー映画『トド・ソブレ・エル・アサド(原題)/TODO SOBRE EL ASADO』(アルゼンチン・スペイン合作)、作家・歯科医師・女優として活躍する一青妙原作のエッセイを原作にした劇映画『ママ、ごはんまだ?』(来年公開)、築地市場に1年以上密着したドキュメンタリー『TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)』(東劇で先行公開中。10月15日より全国公開)の3作。ステーキ、台湾料理、魚料理と、我ながら実にバランスの良いセレクション。さらに、この日の為だけ腕を振るうシェフたちがすごい。

第一夜:炭火焼がウリの山小屋風レストランAsador Illarra

1夜目は『トド・ソブレ・エル・アサド(原題)/TODO SOBRE EL ASADO』のディナー会場は、街中心部の上映会場から車で移動すること約15分。郊外の山間部にある山小屋のようなレストラン「Asador Illarra(アサドール・イジャラ)」。炭火焼がウリで、シェフのホセアン・エズメンディは、2010年のサンセバスチャン美食会議ステーキ部門の優勝者だ。チョリソーやメルルーサという地元の魚のグリルが提供されたあと、メーンはもちろん肉。映画の中で、さんざん肉がジュウジュウ焼ける音を聞かされていたので、期待度マックス!

登場したのは、アルゼンチン風とバスク風2種類のステーキ。実はバスク地方もチュレタという熟成肉のステーキが名物なのだ。焼き具合もあるが、アルゼンチン風は血がしたたるようなレアで、バスク風は表面がカリッと。同席した、サンセバスチャンから車で約1時間のビトリア・ガスティスという街から来たという女医さんに「どっちが好き?」と尋ねられた。迷わず「チュレタ」と答えたら、「そうよねー」とニッコリ。やっぱりみなさんも、慣れ親しんだ味の方が好きなようです。

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最終更新:10/6(木) 20:00

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