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電線工業会、16年度の銅電線需要見通し下方修正。69万トンと前期比増から減少に

鉄鋼新聞 10/6(木) 6:00配信

 日本電線工業会は5日、16年度の銅電線需要見通しを下方修正した。改定後の総量は68万8千トンで前年度比1・6%減。3月に発表した当初見通しは71万1千トンで同1・7%増だった。通信向けと自動車向けを除く全分野が下方修正。特に主力の建設・電販やボリュームの大きい電気機械向けが下振れすることが影響し、総量は2年連続の前年割れに転じる見通し。

 分野別の動向は通信向けが1万1千トンで同2・7%減。当初見通しを据え置いた。ただ通信キャリアの設備投資減や光ケーブルへの置き換えは継続。電力向けは5万8千トンで同2・7%減。当初見通しの5万9千トンから下方修正している。電力会社の経営環境は厳しさを増し、設備投資の抑制は今後も続く見通し。ただ一定量の改修需要は見込んでいる。
 電機機械向けは15万2千トンで同1・5%増。当初見通しは15万6千トンで下方修正。重電分野は新エネルギー関連需要が堅調とみるが当初見通しほど増加は見込めない。家電分野は消費増税延期で期待した駆け込み需要もないことなどが影響した。
 自動車向けは7万1千トンで同1・1%増。当初見通しを据え置いた。国内生産台数は当初見通しほど伸びないが、電線搭載量が多い普通自動車の割合が高まってカバーする。
 建設・電販は33万トンで同2・4%減。当初見通しの34万5千トンから下方修正した。首都圏再開発や東京五輪などで期待感はあるが、工事現場の人手不足などで電線需要は端境期。メガソーラー向けはピークを過ぎている。また、消費増税が延期された影響も。
 設備投資関連が中心のその他内需は4万9千トンで同1%増。当初見通しの5万トンから下方修正。民間設備投資は今後回復を見込むが当初予測ほど盛り上がらないとみる。輸出向けは1万7千トンで同22・4%減。2千トンの下方修正。産油国や新興国経済が不安定なことなどが影響している。

最終更新:10/6(木) 6:00

鉄鋼新聞