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廃校舎活用、耐震性がネック

紀伊民報 10/6(木) 17:01配信

 和歌山県田辺市で廃校舎の活用が進んでいない。老朽化し、耐震基準を満たしていない施設が多いのが要因。少子化で今後も統廃合による廃校舎は増える見通しだが、市教委は「活用が見込めない校舎は、撤去の検討も必要」と話している。

 2005年の市町村合併以降、小学校9校、中学校4校の計13校が閉校した。うち、2校の校舎は売却して事業所になった。残る11校は一部を倉庫や調理場にしているが、建物全体の活用は決まっていない。

 市教委は「廃校舎は規模が大きい上、大半が1981年以前の建築で耐震基準を満たしていない。活用を探っている校舎もあるが、新たに具体化した計画はない」と話す。

 売却して、活用されている廃校舎は、龍神村の宮代小と下山路中。宮代小は県福祉事業団の小規模多機能型居宅介護施設、下山路中は龍神マッシュのシイタケ栽培施設となっている。廃校ではないが、旧上秋津小校舎は、都市と農村の交流施設「秋津野ガルテン」として地域活性化の拠点となっている。

 市は売却の際も、不特定多数が使用する施設には耐震性の確保を求めている。貸与も公共的な利用でない場合は有料。市契約課は「活用したいという声はこれまでもあったが、価格面で折り合いが付かなかった」という。

最終更新:10/6(木) 17:01

紀伊民報