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香林坊交番、若手が経験 刑法犯認知最多、早期育成へ

北國新聞社 10/6(木) 3:27配信

 金沢中署は若手警察官の早期育成を図るため、刑法犯の認知件数が県内で最も多い香林坊交番に、10~20代の署員をローテーション勤務させる体制を初めて導入した。ベテラン警察官の指導の下、若手を窃盗や酔っぱらい客のけんかなどが多発する「激戦地」に送り込み、経験を重ねさせることで、スムーズな世代交代を後押ししていく。

 県警では現在、経験豊富なベテラン警察官の大量退職期を迎える一方で、10~20代の若手警察官が全体の約30%を占めるなど、若年化が進んでいる。中署管内でも10~20代が3割を占める。

 中署はベテラン警察官の退職を前に、培われてきた経験や知識を少しでも若手に還元しようと、香林坊交番へのローテーション勤務を採用した。対象は管内に16ある交番で働く署員ら地域課に所属する35人で、週に1、2回程度、香林坊交番で勤務する。

 香林坊交番は香林坊や片町、木倉町などの繁華街を抱え、傷害や暴行をはじめとする粗暴犯、自転車盗や器物損壊などが頻繁に発生する。刑法犯の認知件数は昨年292件となり、管内全体の約2割を占めた。

 普段は十一屋町交番に勤務する佐々木貞人巡査(25)は「けんかや酒に酔った人への対応など、他の交番では経験しにくい事案も多く、学ぶことは多い」と話す。指導役となる岩岸篤紀警部補(47)は「現場では素早い対応力が試される。ここでの経験は、今後の警察官人生で必ず役に立つ」と力を込めた。

北國新聞社

最終更新:10/6(木) 3:27

北國新聞社