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どうだ、これが国内組の底力だ! ハリルを救った山口の一撃

ISM 10/7(金) 7:45配信

 首の皮一枚でつながったような勝利だった。日本代表は6日、2018年W杯アジア最終予選でイラクとホームで戦い、試合終了間際に山口蛍が劇的決勝点を決めて2対1で辛勝した。

 26分に原口元気のゴールで先制したものの、60分にFKから失点。その後、試合は動かずに引き分け濃厚の雰囲気が漂ったが、途中出場の背番号16がチームを窮地から救い出した。

 後半アディショナルタイム、敵陣左サイド深くで得たFKのチャンス。清武がゴール前に送ったボールは引き分けを狙うイラクの選手にはね返されたが、ふわりと浮いたボールの先にいたのが「こぼれてくるかなと思っていたので準備していた」とペナルティエリア外で構えていた山口だった。

 山口は浮き球をダイレクトで叩くと、ゴール前に密集していた両チームの選手をかき分けるかのような低弾道の強烈なシュートがゴールネットに突き刺さった。

「ゴールが見えたというか、とりあえず思いっきり振りぬこうと思って。ふかざずに振りぬこうと思ったけど、たぶんあれ以上浮いていたら相手に当たっていたと思うので、しっかりおさえることができてよかった」

 ホーム初戦のUAE戦を落としたことでヴァイッド・ハリルホジッチ監督への風当たりは強くなり、去就が騒がれる事態になっていた。ホーム2戦目のイラク戦では、敗れたらもちろんのこと、引き分けでもさらに苦しい立場に追い込まれていたはずだ。山口の一撃は予選突破を目指すチームだけでなく、監督も救ったと言っていいだろう。

 ハリルホジッチ監督は、山口がハノーファーからわずか半年でセレッソ大阪に復帰した際に「まったく喜んでいない」と批判的な姿勢を見せた。また、Jリーグや国内組のレベルについても常々厳しい意見を言ってきたが、その選手に助けられたのだからサッカーはわからない。

 山口にも意地があった。「国内組でもできるっていうところも見せなくちゃいけないし、前のタイ戦でもそういう思いでやっていた」。勝利を最優先に考えながら指揮官を見返してやるという反骨心も抱きながら戦い、結果を出してみせた。(神谷 正明)

最終更新:10/7(金) 8:33

ISM