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伊藤嘉洋の週間株式相場見通し~もち合い放れから5月高値挑戦の展開

ZUU online 10/7(金) 18:40配信

■日経平均予想ジ レンジ 16,500 ~ 17,251 円

今週は、ドイツ銀行をめぐる懸念が和らいだほか、為替が円安方向に振れるなど、外部環境改善が追い風となった。日経平均は4日続伸から9/9以来約1カ月ぶりの高値水準を回復、7月から続いたもち合い相場脱出は間近となった。

■海外の焦点

米経済指標では、9月ISM製造業景況指数が51.5(予想50.3、8月49.4)と節目の50を上回った。9月ISM非製造業景況指数は57.1(前月51.4)と大幅に上昇し、弱含む世界経済の下押し圧力に持ちこたえた形となった。週末発表の9月雇用統計は17.5万人増が見込まれている。

FRB高官が利上げに前向きな発言をしており、市場では「金融市場は年内利上げを織り込む動きとなり、株式は根強い米経済成長に対し、ポジティブに反応、利上げを納得しようとしている」との見方が広がっている。

■国内の焦点

9月日銀短観(10/3)では、大企業製造業の業況判断DIが+6で、2期連続横ばいとなった。円高進行が一服したことが景況感悪化を食い止めたといえる。ただ、設備投資の前年比6.3%増は、2015、2014年度を下回る弱目の伸びに止まっており、企業の設備投資姿勢の慎重さが続いている。

注目されるのは、自民党が例年の党大会を1月から3/5に先送りしたことで、1-2月の衆議院解散総選挙の観測が浮上してきた。例え見送られても来年中の選挙の可能性は十分考えられる。選挙に勝つには追加の財政支出などで「アベノミクス加速」を勢い付かせる必要がある。

日経平均は1992年から8回参院選を挟んで下落した後、多少のタイムラグはあるものの、全て衆議院選に向けて反転上昇するパターンが繰り返されている。こうした経験則を踏まえれば、上昇相場が再現される可能性は十分あり得る。

■来週の株式相場

テクニカル面では、25日、75日移動平均線のレンジ相場を脱出、200日線をも上回り、チャート形状は好転した。9月5日直近高値17,156円を抜けば、5月高値17,251円が視野に入る。ただ、7月以降のレンジ上限に接近したことで、ここからは戻り売りをこなせるかがポイントとなる。

以上、来週は良好な投資環境を背景に5月高値挑戦の展開と捉えている。日経平均のレンジは、上値は5/31高値17,251円が目処となり、下値は節目の16,500円がサポートラインとして意識される。

伊藤嘉洋
岡三オンライン証券 チーフストラテジスト

最終更新:10/7(金) 18:40

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