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<小野憲史のゲーム時評>3DS活用した物理の公開授業 勉強の動機付けに

まんたんウェブ 10/10(月) 10:00配信

 大阪府立泉尾(いずお)高等学校(大阪市大正区)で4日、ニンテンドー3DSを使った物理の公開授業が行われた。音波の性質について学ぶ2年生の授業で、教諭の森井辰典さんの指導のもと、15人の生徒が1人1台ずつ、ニンテンドー3DSで動作する波形測定器「オシロスコープ」のソフトを操作した。生徒達は声を発したり、音叉(おんさ)を鳴らしたりして、画面上で変化する音波の形を観察した。

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 最初に「大きさ」「高さ」「音色」という音の三要素について説明し、その後実際に音叉を鳴らしてニンテンドー3DSのマイクに近づけると、画面に波の形(正弦波)が表示された。続いて大きさの異なる複数の音叉を用意し、大きな音叉と小さな音叉では、音の高さや波形はどのように変わるかを実験し、波形が声によって変化する状況を観察した。さらに2台のニンテンドー3DSの内蔵音源を同時に鳴らし、波形がどのように変化するかも実験した。音の振動数が同じなら波形も一定だが、振動数がわずかでもずれると、音の大きさが周期的に変化し、波の大きさも変わった。

 森井さんは、振幅数がわずかに異なる複数の音を重ね合わせると、「うなり」と呼ばれる現象が発生すると説明。楽器の演奏前にチューニングを行うのも、うなりが発生するのを防ぐためだと教えると、生徒たちもうなずいていた。

 「オシロスコープ」のソフトは東北文教大学准教授で、教育工学が専門の眞壁豊さんが、ゲーム会社スマイルブーム(北海道札幌市)のソフト「プチコン3号 SmileBASIC」で、約2カ月かけて自作した。「プチコン3号」は、ニンテンドー3DSで初心者向けプログラミング言語のBASICを実行できるソフトで、ユーザーはタッチパネルやマイクといった、本体機能を生かしたプログラムを自由に作成できる。

 ソフトの完成後、眞壁さんがインターネット上で授業での使用を呼びかけたところ、スマイルブーム代表の小林貴樹さんを介して泉尾高校教諭の大見真一さんに連絡があった。泉尾高校は「プチコン3号」を用いたプログラミング教育で2015年秋から同社と関係があり、大見さんはその旗振り役だった。そして同僚の森井さんに相談したところ、自分の授業で活用したいと提案があり、実施することになった

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最終更新:10/10(月) 10:00

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