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【フィンランディア杯】浅田真央 3回転半回避も演技構成点トップで2位発進

東スポWeb 10/7(金) 16:34配信

【フィンランド・エスポー6日(日本時間7日)発】フィギュアスケートの国際大会、フィンランディア杯女子ショートプログラム(SP)が行われ、今季初戦の浅田真央(26=中京大)は64・87点で2位発進した。代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は調整途上のため回避したが、他のジャンプはほぼノーミス。演技構成点は出場選手トップと貫禄を見せ、首位のアンナ・ポゴリラヤ(18=ロシア)とは4・63点差につけた。フリーは7日(同8日)に行われる。

 人影もまばらなスタンド、手拍子も歓声もいつもより少なめなローカル大会。それでも最終19番目の滑走者となった真央は、今季初戦のリンクで一つひとつの演技を確かめるように丁寧な滑りを見せた。

 今季はSP、フリーともに同じピアノ曲「リチュアルダンス」で勝負。一人で何役も演じ分ける複雑なプログラムに挑む真央は「黒い鳥、ミステリアスな魔術師をイメージした」という黒い妖艶な衣装に身を包み、静かに始動した。トリプルアクセルは仕上がり遅れを理由に回避することを事前に発表。冒頭のジャンプはダブルアクセル(2回転半ジャンプ)にして成功させると、3回転フリップ、2回転ループの連続ジャンプもきれいに着氷した。

 後半の3回転ループはやや乱れたが、それ以外のステップ、スピンは初戦とは思えない完成度。特にスピンはすべてでレベル4を獲得し、演技構成点は出場選手トップの32・32点をマークした。「すごく激しくて複雑なので、一つ間違えると転んでしまう」という難プログラムにもかかわらず、曲の解釈と振り付けで他の選手の追随を許さなかった。

 とはいえ、トリプルアクセルの回避と3回転ループの乱れから技術点は伸びなかった。32・55点は首位のポゴリラヤだけでなく、3位のケイトリン・オズモンド(20=カナダ)、4位の2015年世界女王エリザベータ・トゥクタミシェワ(19=ロシア)にも及ばず、4番手。自身も認めるシーズン前の滑り込み不足の影響は隠せなかった。

 小学3年生以来というフィンランドでの演技を終えた真央は「今の状況、調子の中で自分ができるすべてを出せた。今回の試合の目的を、一つは達成できた」と自らの演技に及第点を付けた。初戦の緊張感の中でも「自分が予定していたエレメンツ(要素)はまずまず」。世界観を存分に表現し、演技後は笑みも漏れた。

 2014年ソチ五輪後は1年休養。復帰した昨シーズンはグランプリ(GP)シリーズ中国杯で優勝したものの、NHK杯は3位どまり。GPファイナルは最下位の6位、2季ぶり出場となった世界選手権では7位と尻すぼみの成績だった。大目標の平昌五輪のプレシーズンとなる今季は結果が求められるだけに、初戦の持つ意味はこれまで以上に重要だ。

 フリーでは同じ曲ながら、アレンジ、衣装も変えたプログラムを初披露する。まずは目の前の演技に集中だが、トリプルアクセル抜きでもGPシリーズ今季初戦のスケートアメリカ(21日~、シカゴ)で戦えるメドが立つか。真央にとっては大きな試金石となりそうだ。

最終更新:10/7(金) 17:30

東スポWeb