ここから本文です

「要因把握は難しい…」 福井県の教員自殺、10年で9人

福井新聞ONLINE 10/7(金) 8:15配信

 福井県教委は6日、公立小中学校と県立学校の教員のうち昨年度までの10年間で9人が自殺していたことを明らかにした。原因について「いろいろな要因が重なっていると思われ、把握は難しい」と説明し、所属校や性別、年齢の内訳についても「個人の特定につながる恐れがある」と非公表とした。

 県教委によると、県内の公立小中学校と県立学校の教員数は約7千人。10年間で自殺者9人という状況について「教員の自殺者数に関する全国統計はなく、本県が多いか少ないかはコメントできない」とした。

 若狭町上中中の男性教諭が長時間の過重労働により精神疾患を発症し自殺したとして今年9月に公務災害に認定されたことに関し、6日の県議会予算決算特別委員会で佐藤正雄委員(共産党)が県内の状況を質問。森近悦治教育長は男性教諭について「日ごろから熱心に取り組んできた現職の教員が亡くなったことは誠に残念」と述べた。

 教員の勤務時間が長くなる要因について森近教育長は、今年5月に全教員を対象に行った勤務実態調査を踏まえ「教材作成などの授業準備に一番時間がかかっている。特に中学は部活動の指導でも勤務が長くなっている」と説明した。教員の多忙化解消に向けては▽放課後や休日の部活動の指導▽勤務時間外に寄せられる保護者からの相談対応▽会議資料作成などの事務作業▽管理職の時間外勤務に対する意識改革―を中心に対策を急ぐとした。

最終更新:10/7(金) 9:06

福井新聞ONLINE