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『イヴの時間』吉浦康裕監督が語る人工知能とこれからのSF

SENSORS 10/7(金) 12:01配信

10月15日から『劇場上映 ゴーゴー日本アニメ(ーター)見本市』で一週間限定で劇場公開される『機動警察パトレイバーREBOOT』。その監督である吉浦康裕氏は、「 “人間型ロボット“ (アンドロイド)が実用化されて間もない時代」を描いた『イヴの時間』を2008年に制作している。SF作家アイザック・アシモフの「ロボット三原則」をベースに、現実に近い未来の世界にアンドロイドが生活に入り込んだらどうなるのか?をテーマとし、それに接する人の心理の面まで深く切り込んだ作品である。かつてはSFの題材であった人工知能(AI)が普及しつつある今、吉浦監督にサイエンス・フィクション(SF)はどうなっていくのか?を伺った。

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■ロボットを悪者にしたくなかった

--吉浦監督はアンドロイドが普及する世界を描いた『イヴの時間』を手がけられていますが、制作当時AIらしさアンドロイドらしさというのはどれくらい意識されて作られていたんでしょうか?

吉浦: 実は『イヴの時間』のコンセプトはそことは微妙に実は違っていて、人間そっくりなアンドロイドが家事を手伝うために実用化された時に、古典SFだと労働者が仕事を奪われるんじゃないか?という問題になり、反ロボットと軋轢が生まれるっていうのが1個のパターンなのですが、それをもっと色々な人に見てもらうにはどうすれば良いのか?と考えた時に、その問題をもっともっと個人的な話にして、思春期の男の子の家に女性型アンドロイドが来たらそれはそれで大変だろうっていう、そういった個人の範囲の話に落とし込めたんです。だからあくまで人間側の反応がメインの話でアンドロイド側については主軸には考えていない企画だったんです。

--それでも相当考察はされていますよね。

吉浦: もちろんそうですね。ただ技術的な描写についてはある程度は割愛したかなと思っています。もともとAIものが好きだったので知っている知識は全部入ってはいるんですけど。やっぱりアシモフが好きなので。「ロボット3原則」ですね。

--『われはロボット』にはやはり雰囲気がすごく近いと感じました。

吉浦: あれを作りたかったっていうのは非常に大きいんですね。早い話がロボットを悪者にしたくなかったんですよ。まず絶対に人間に尽くすし人間の幸せのために動いてくれるというのが前提にあって、その行動の結果、人間から見るとちょっと怖く見えることもたまにあるのだけれども、最終的には良い関係になっていくっていう風にしようというのは最初からありましたね。

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最終更新:10/7(金) 12:01

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