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「障害者差別知って」 4コマ漫画で啓発 首都圏初

千葉日報オンライン 10/7(金) 10:52配信

 障害者が日常生活で経験する差別や、障害者に対して求められる周囲の配慮などを4コマ漫画で解説した「マンガでわかる障害者差別解消法」を千葉県が作成し、配布やネットでの公開を行っている。首都圏の都道府県で初の試み。作画を県内の障害者や、福祉を学ぶ学生らが担当した。相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件では、容疑者の障害者差別意識が話題となったばかり。県障害福祉課は「障害者差別を多くの人に知ってもらいたい」と話している。

 4月施行の「障害者差別解消法」は、行政機関や会社、店舗へ、障害を理由にサービスの提供を断ることなどを禁じているほか、障害者からのサポートの申し出には負担にならない範囲で対応するよう規定している。

 同資料は、同法を分かりやすい漫画で理解してもらおうと作成したもので、4コマ漫画の啓発資料は都道府県レベルでは首都圏初という。作画は県内の障害者や、福祉や芸術を学ぶ学生ら7人に依頼した。

 計11本の4コマ漫画は、同法の解説ほか、「盲導犬を連れた視覚障害者がレストランの入店を拒まれた」「車いすのためバス乗車を拒否された」など、実際に県へ相談が寄せられ、全国的にもよくある事例を紹介。一方で、聴覚障害者がホテルで筆談で対応してもらい、楽しい旅行ができた-などの周囲の配慮があった事例も描かれ、同法の意義が具体的に理解できるよう工夫されている。

 作画を担当した、精神障害者の社会参加を支援する千葉市のNPO法人「けやきと仲間」に通う糸日谷敬一さん(68)=同市稲毛区=は「障害を周囲に告白すると『たるんでる』などの心ない言葉をぶつけられ、多くの人が障害を隠すようになる。人々の障害に対する無理解をなくし、障害をオープンにできる社会になればという思いを込めた」と話す。

 県立千葉盲学校(四街道市)2年、水岡あみさん(17)=千葉市若葉区=は「黒板の字が見えにくい時にノートを見せてもらったり、バスケで優しくパスしてもらった時は本当に嬉しかったし、ありがたかった。漫画を読んで、障害者に優しく対応してくれる人が増えてくれれば」と期待を込める。

 同課は「漫画なので気軽に手に取ってもらえると考えた。日常にある障害者差別について、多くの県民に知ってもらえれば」と話す。冊子は県保健所、県障害者相談センターで配布され、県ホームページでも公開している。

最終更新:10/7(金) 10:52

千葉日報オンライン