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「君の名は。」聖地巡礼増加で滑り台閉鎖は間違い「直接の要因ではない」

BuzzFeed Japan 10/7(金) 15:49配信

「君の名は。」の「モデルになった公園」の滑り台で聖地巡礼客が足を骨折――そんなニュースが流れたのは9月の後半だった。

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しかし「君の名は。」の劇中に公園や滑り台は出てこない。これは一体?

事故があったのは、長野県諏訪市の立石公園。県外から訪れていた男性が9月20日、園内の大型滑り台を使用し、柵に衝突して骨折した。

当時は滑り台が雨で濡れ、スピードが出やすくなっていたという。市は現在滑り台を閉鎖し、注意看板の増設後に再開するとしている。

各社報道では、男性が「君の名は。」の聖地巡礼のために「モデルとなった公園」に訪れ、けがをしたとされていた。

しかし、実際には「君の名は。」に公園や滑り台が登場するシーンはない。

立石公園は、あくまで作中のシーンと似たアングルで諏訪湖を一望できるスポットだ。一部Webサイトなどで紹介されているのは事実だが、「モデルになった」という記述は正確ではない。

報道を受け9月23日、新海誠監督のPRスタッフはTwitterで「公園もすべり台も作品には出てこないですよ」とコメント。
ネット上では「風評被害」「作品の名前を出す必要はないのでは」と批判する声も上がっていた。

10月6日放送のフジテレビ「バイキング」では、聖地巡礼で起きたトラブルの代表として、この事故を「モデルの公園の滑り台で足を骨折→使用禁止」と紹介。
「けいおん!」「ガールズ&パンツァー」など過去の作品での事件も合わせて取り上げた。

番組を見た新海監督は自身のTwitterで「『モデルの公園』というのは完全なる事実無根」「ともあれご迷惑おかけしている方には申し訳ない」と言及した。

コーナー自体は最終的に「2020年に向け外国人観光客も増えるはず」「聖地巡礼に限らず、増える観光客に対して行政の対応が必要」と着地し、いたずらに批判的、扇情的に取り上げるものではなかった。

諏訪市の見解は

公園側は、事故と聖地巡礼の関係をどう見ているのだろうか。

BuzzFeed Newsは、諏訪市の都市計画課に聞いた。

担当者は、「滑り台の閉鎖は、聖地巡礼者の増加が直接的な要因ではない」「単に今回事故にあった人が来園した目的がそうであっただけ。問題視しているのは不適切な使用そのもの」と捉えているという。

同じ大型滑り台での骨折事故は、2015年8月にも起こっている。当時、より一層の注意喚起をすべく、警告看板を目立つ場所に移動し、サイズも大きくした経緯がある。

今回の事故の要因は、その看板を認識していてもなお滑り台を使用したことだ。来園者の増加や聖地巡礼スポットとなったことが直接の要因は考えていないという。

市は「注意喚起にとどまらず、実際に事故が起きたことを強い表現で警告していく必要を感じている」と現状を話す。現在新たな看板の制作を依頼しているところだ。

「聖地巡礼以前に、市内の子どもたちに非常に楽しんでもらっている人気のスポット。看板が設置でき次第、なるべく早く再開したい」

聖地巡礼に関連する近隣の住民や親子連れからの苦情は「今のところは来ていない」。

来園者が増えていることは認識しているが、迷惑行為やトラブルが起きている様子は特段見られないと話した。

「君の名は。」聖地巡礼増加で滑り台閉鎖は間違い「直接の要因ではない」

最終更新:10/7(金) 15:49

BuzzFeed Japan

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。