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残業100時間超えがこんなに? 世界初の「過労死白書」から見える5つのこと

BuzzFeed Japan 10/7(金) 17:23配信

政府は10月7日、世界でも例のないという「過労死等防止対策白書」を初めて閣議決定した。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

長時間労働の是正を課題としてあげているこの白書は、おととし施行された過労死防止法に基づいたもの。

白書には、どんなことが書かれているのか。BuzzFeed Newsでは内容を5つのポイントにまとめた。

1.月の残業100時間以上:11.9%

企業約1万社(回答1743 件)、労働者約2万人(回答1万9583人)を対象に厚生労働省が実施したアンケートをもとに、1年で残業が一番多い月を見た場合の数字だ。
月に100時間以上とは、週休2日なら、1日あたり5時間になる。

「過労死ライン」とされている80時間以上の割合を見てみると、22.7%。業種別では、情報通信業が44.4%と一番高く、「学術研究、専門・技術サービス業」(40.6%)、「運輸業、郵便業」(38.4%)と続く。

理由はどの業界も「人員が足りないため(仕事量が多いため)」「予定外の仕事が突発的に発生するため」などに集中しているようだ。

2.「強い不安、悩み、ストレス」を感じる:52.3%

厚労省の別の調査に基づいたもの。

そのうち「仕事の質・量」が原因と答えた人は、65.3%。セクハラ・パワハラを含む「対人関係」は33.7%だった。

また、労働局への相談件数を見ると、職場での「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数は、6万6566 件(22.4%)と、最多になっている。

3.仕事を理由に自殺:2159人

警察庁のデータに基づくもの。2011年の2689人以降、減少傾向にはある。

自殺した人のうち、40~50代が45.7%。20~30代が44%だ。動機で見ると、「仕事疲れ」を理由に自殺した人は31%にのぼる。

4.過労死や過労自殺での労災認定:189人

昨年度の数字。「業務における過重な負荷」により、脳や心臓の病気を発症したという請求件数は、795件。「運輸業、郵便業」が22.8%と一番多い。この10年間、700~900件台で推移している。

労災が認定された「過労死」は96人。このうち1ヶ月の残業時間が80時間以上だったのは、全体の92.7%。40~50代の認定が73.9%を占めている。

一方、労災認定された過労自殺(未遂も含む)は93人。40~50代が59.1%と高い割合を占めた。

5.年平均労働時間:アメリカと韓国の方が多い

日本の労働者一人あたりの年間労働時間は1734時間(2015年)で、1990年に比べれば、330時間減った。諸外国と比較したのが、上のグラフだ。

労働時間では韓国、アメリカに次いで3番目だが、週49時間以上働いている割合を見ると、韓国は32.4%、アメリカは16.4%、日本は21.3%と2番目になる。

男性に限ってみると日本は30%になるが、韓国は38%と、さらに上を行く数字だ。

最終更新:10/7(金) 17:23

BuzzFeed Japan