ここから本文です

マグロ“伝道師”活躍 三崎のコンシェルジュ育成

カナロコ by 神奈川新聞 10/7(金) 20:37配信

 三浦市三崎のマグロ問屋西松が手掛ける「まぐろコンシェルジュ」を育てる取り組みが効果を上げている。マグロの魅力を説明し、料理を提案できる“伝道師”になってもらおうと、同社がスーパー従業員らを対象に行っている独自の認定資格だ。マグロになじみの薄い西日本で取得者が増えており、売り上げ増に貢献している。

 魚価低迷や日本船籍のマグロ船が減少する中、同社専務の相原宏介さん(44)は「高品質のマグロをコストに見合った適正価格で販売するには、消費者に価値を説明できる販売員が必要」と思い立ち、取り引きがあった広島県内のスーパーの鮮魚担当者を対象に、2014年6月から講習を開始。参加者は4回にわたり、相原さんからマグロの種類や資源管理の重要性、栄養価などを学び、料理の実習も行う。講習後の試験に合格するとコンシェルジュとして認定される。

 コンシェルジュとして“デビュー”後は、店頭で来店者にマグロの切り方を教えたり、レシピをもとに考案したメニューの販売などを実施。6人が受講した広島のスーパーでは、マグロの売り上げが前年比で4割近くアップしたという。

 評判は口コミで広がり、マグロになじみの薄い九州地方のスーパー従業員なども受講。2年目は広島と福岡県内の2社28人が認定され、いずれもマグロの売り上げが上昇。3年目となる今年は宮崎県内などの4社46人が取得する予定だ。

 売り上げ増の要因を「消費者と売り場で接する機会が増えたことでマグロの価値や情報を直接伝え、納得して買ってもらえているため」と相原さん。「質の良いマグロのおいしさを全国規模で発信していきたい。三崎の知名度向上と誘客にもつながれば」と話している。

最終更新:10/7(金) 20:37

カナロコ by 神奈川新聞