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マット・デイモン、ライバルはジェームズ・ボンドだった!?「ボーンは女性に一途」

クランクイン! 10/7(金) 5:50配信

 大ヒットシリーズ待望の最新作『ジェイソン・ボーン』を引っ提げ、9年ぶりの来日を果たしたマット・デイモン。ジャパンプレミアの舞台挨拶で、「この映画を作ることができたのは、ファンの皆さんの後押しのおかげ」と喜びをあらわにしたマットが、続編に懸けた熱い思いを語った。

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 本作は、ボーン役を務めるマットと、シリーズ第2作、第3作を手掛けたポール・グリーングラス監督が再びタッグを組んだスパイアクション最新作。CIAの暗殺者養成プログラムが生んだ最高傑作“ボーン”が、記憶の奥に封印された過去の秘密をめぐり、新たな戦いに挑む姿を描く。CIAの元同僚ニッキー役でお馴染みのジュリア・スタイルズが続投するほか、今回、オスカー女優のアリシア・ヴィキャンデル、トミー・リー・ジョーンズ、ヴァンサン・カッセルらが新たにキャスティングされた。

 2002年、ロバート・ラドラムのベストセラー小説を映画化した『ボーン・アイデンティティー』が大ヒット。瞬く間にスーパースターの階段を駆け上ったマットは、当時の反響について振り返る。「最初の会議で、第1作のメガホンを取ったダグ・リーマン監督がこう言っていたんだ。『僕にはジェームズ・ボンドに共感できないところがある。女好きで、敵を倒したあとに、笑いながらマティーニを飲んだりして。あれは60年代の価値観さ。もっと人間臭いリアルなスパイを描きたい』ってね」。

 スパイ映画の金字塔『007』シリーズへの挑戦状…一見、無謀にも思えたリーマン監督の思惑はピタリとはまる。「確かに当時、ボーンのようなリアルなスパイヒーローはいなかった。彼には良識があり、常に罪悪感を持ちながら、自分のやったこと(暗殺)に対して償いをしたいと考えている。一人の女性を愛する一途さもあり、まさにジェームズ・ボンドと正反対。そこが凄く新鮮で、多くの共感を呼んだんじゃないかな」と分析してみせた。


 そして、ファンの熱いラブコールに応えたマットは、9年ぶりに『ボーン』シリーズに帰ってきた。だが、続編ものを作ることは「決して容易なことではない」と表情を引き締める。「続編の場合、ある程度、観客が期待していることをやらなければならないが、かといって、同じような内容だと『繰り返しやっているだけじゃないか!』と批判を浴びる。そこのバランスがとても微妙で難しいんだ」と吐露。

 時代背景もガラリと変わる。「第3作が製作された9年前の2007年と比べても違いは明らか。リーマンショックによる経済破綻もなかったし、ソーシャルメディアもここまで盛んではなかった」とめくるめく変化に目を丸くするマット。2016年の現代は、IT化によるプライバシーVS.セキュリティーという新たな問題も浮上しているが、「変貌を遂げる時代の中で、ボーンがどんな活躍をするのか。脚本を練るのは大変だったけれど、凄く興奮した」と声を弾ませる。

 今回、ボーンをCIAに引き戻そうとする新キャラクター、ヘザー・リー捜査官(アリシア)が登場するが、「彼女は曖昧で謎めいていて、ボーンも観客も信用できない。二人の関係がどうなっていくのか、そこも大きな見どころの一つ」と期待を持たせるマット。アクションシーンもシリーズ最高の迫力を見せ、とくにラスベガスでのカーバトルは圧巻の一言。「ちょうど取り壊すカジノがあったので、内装を映画用に変えて、派手にぶっ壊したよ!」と満面の笑顔を浮かべていた。(取材・文:坂田正樹)

 映画『ジェイソン・ボーン』は10月7日より全国公開。

最終更新:10/7(金) 5:50

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