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沖縄市に未確認昆虫が住む森 新種アリバチなど100種発見

沖縄タイムス 10/7(金) 8:15配信

 沖縄市立郷土博物館が2012年度から実施してきた沖縄市北端の森林地帯「嶽山原(たきやまばる)」の環境調査で、国内未確認の昆虫約100種が発見されていたことが6日までに分かった。新種のアリバチ「クボミツヤアリバチ」も発見され、専門家は「今後も同エリアから新種が確認される可能性が高い」と期待を寄せている。

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 調査に関わった同博物館の学芸員、刀禰(とね)浩一さん(28)は多数の未確認の昆虫や新種のアリバチが発見されたことに、「貴重な発見。日本の昆虫研究の後押しになる」と評価した。

 嶽山原は市北部に位置する森林地帯。刀禰さんは「米軍嘉手納弾薬庫が周辺にあり、市街地から離れた緩衝地帯。人が立ち入ることも難しいことから、希少種が知られないまま生息していた」と分析する。

 市は12~15年度まで、嶽山原を中心に昆虫や植物などを採取する環境調査を実施。20年前にも同エリアで昆虫調査をしているが、今回はわなを仕掛けた大規模な調査で、小さな昆虫も全て採取したために未確認種の発見につながったという。

 採取した昆虫約1万匹のうち、2千匹を標本にして専門家に分析させたところ、約100匹が国内で「未確認」との報告があった。残り8千匹も専門家に確認を依頼する予定で、未確認昆虫の発見がさらに増える可能性があるという。

 同調査で採取したクボミツヤアリバチは昨年11月、専門家の寺山守氏(埼玉県)らによって日本昆虫分類学会の英文誌に報告され、新種と証明された。体長は約1センチで全身黒色。学名はカタカナで「メトカウチナネンシス」。28日から同博物館で開催される「沖縄市の自然」展で、採取した標本を一般公開する。

最終更新:10/7(金) 19:55

沖縄タイムス