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騒音解消に超音波 金沢駅で29日公開実験

北國新聞社 10/7(金) 3:22配信

 北陸新幹線開業でにぎわいを増す金沢駅が、騒音問題解消を目的とした公開実験の舞台となる。立命館大情報理工学部の西浦敬信教授(音響工学)が29日、鼓門下に、直線上の人にしか音が聞こえない超音波スピーカーを置き、音量や音質を調べる。超音波スピーカーは必要以上に音が拡散せず、ガイドの音声案内や野外コンサートなどへの活用が期待され、西浦教授は実験を基に普及を目指す。

 西浦教授が公開実験に使用するスピーカーは、直線に進む超音波の特性を活用している。音声を超音波に乗せて飛ばすことで、スピーカーの正面約10メートル間にいる人のみが聞こえる環境を作り出すことができる。

 これまでに、立命館大キャンパスで実験に取り組んできたが、屋外での本格的な実験は初となる。西浦教授によると、スピーカーが公共施設などで実用化されれば、会場内だけに音声を流す野外コンサートの開催などが可能になるという。

 公開実験では、鼓門下の2カ所に超音波スピーカーを設置し、鼓門ともてなしドームを紹介する案内音声を日本、英、中国、韓国の4カ国語で流し、通行人に音声が騒音の中でどのように聞こえたかを調査する。

 西浦教授は3日、金沢駅を視察して測量計の値を確かめ「鼓門やドーム内は天井があり、音がこもりやすい。四方から音声案内や走行車両の騒音などが入り込み、実験には最適な環境だ」と話した。

 実験は、29日に金沢駅などで行われるオール立命館校友大会2016in金沢(北國新聞社後援)の一環で行われる。もてなしドーム地下広場では、立命館大生のパフォーマンスなど多彩なステージや親子向け体験参加型企画が繰り広げられる。ホテル日航金沢では「立命館アカデミック企画」と銘打ち、同大客員教授の宮家邦彦さんによる講演やシンポジウムを行う。

北國新聞社

最終更新:10/7(金) 3:22

北國新聞社