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トランプ氏めぐる市場の読みは正しいのか-英EU離脱ショックの教訓

Bloomberg 10/7(金) 14:08配信

9月26日の米大統領選第1回テレビ討論会が始まって数分もすると、投資家は共和党のドナルド・トランプ候補が劣勢だと判断した。同氏の反移民発言を嫌気して急落していたメキシコ通貨ペソは反発。翌27日には米S&P500種株価指数も上昇した。

だが、討論会が実際には選挙に大して影響しないとなれば、どうなるのだろう。多くのアナリストが示唆するように、選挙キャンペーン中の展開でトランプ氏の支持率を従来のように測ることができないとしたら。これを把握できないとなれば、欧州連合(EU)離脱を選んだ英国民投票が引き起こしたような市場の混乱が発生しかねない。

シティグループのチーフ世界政治アナリスト、ティナ・フォーダム氏は「これまでとは違う岐路に来ているのに、われわれは昔と同じレンズで物事を見続けている」と指摘。「社会も技術も世論調査方法も何もかも、社会から取り残された有権者の意向をかつてのようには捉えられず、全てが裏目に出たら」と問い掛けた。同氏は今回の米大統領選は、政府に対する国民の不信が大きい発展途上国の選挙のような気がするとも論じた。

恐怖指数

そうした不信が反体制的な勢力への投票リスクをいかに高めるかについて、市場は気付いていないようだと、ソシエテ・ジェネラルの金利・外国為替戦略グローバル責任者バンサン・シェニョー氏は話す。

米国株の変動性指標で「恐怖指数」とも呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は5年平均を大きく下回っており、市場で好感されているヒラリー・クリントン民主党候補の勝利が織り込まれていることが示唆されている。

フォーダム氏は「英EU離脱選択があったときのような感覚を覚えるし、他の投資家もそうだと思う」とし、「英国がEU離脱を選択するとは私は思っていなかったので、今回はトランプ氏が勝つとの前提に立ったほうがいいと考えてしまう」と語った。

原題:Confusion Over Trump Appeal Triggers Brexit-Like Shock Risk (1)(抜粋)

Sangwon Yoon

最終更新:10/7(金) 14:08

Bloomberg

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