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同じ釜の飯を食った中井貴一と時任三郎の絆

シネマトゥデイ 10/8(土) 4:20配信

 「踊る大捜査線」シリーズの脚本家として知られる君塚良一監督の『グッドモーニングショー』で共演した中井貴一と時任三郎。「ふぞろいの林檎たち」で出会い、「同じ釜の飯を食った」という2人が同時代を生きた男同士ならではの絆について熱く語った。

【動画】約20年ぶりの共演!映画『グッドモーニングショー』予告編

 朝のワイドショーを題材に報道に情熱を注ぐテレビマンたちを描いた本作で、中井が演じたのは番組キャスターの澄田真吾。一方、時任は番組プロデューサーの石山聡に。劇中で同期入社という設定の2人は1983年に一世を風靡したテレビドラマ「ふぞろいの林檎たち」で大学の同級生を演じ、ともに俳優として大ブレイクを果たした仲。今作は同ドラマのパート4以来、約20年ぶりの共演となったが、「若い頃の経験って強烈なんです。『ふぞろい』の時の役はそれぞれの体の中の冷凍庫に入っている。みんなが揃うと、それぞれの役が解凍される」と中井が話せば、時任も「(柳沢)慎吾も揃うとスイッチが入ったみたいに昔に戻る」と笑う。

 ほかにはない強い絆を感じさせる2人だが、人気を争う俳優同士で同世代ならば「ライバル心」を持つことはないのだろうか。素朴な疑問をぶつけると、「ないです。全くキャラがかぶらないので」と時任が即答。中井も「いい映画に出て羨ましいと思うことはあっても、ライバル意識というのとは全然違う」と語る。ただ、「『ふぞろい』のパート4を撮っていたときに突然それまでの俳優人生を断ち切って、海外に行ったときの思い切りのよさは俺には真似できない」と時任の決断力に感服している部分も中井にはあるようだ。

 時任も時任で、「貴一は50過ぎて役者を、主役を張り続けていることが凄い。それに現場では台本に書かれている基本線は全部押さえたうえでアドリブが効く。僕がどんな演技をしても貴一は全部受けて吸収して返してくれる。それが貴一と芝居をしていて気持ちがいいところです」とリスペクトの気持ちを隠さない。

 「だらだらした仲良しごっこは好きじゃない。またいつか共演すると思い、心のどこかでいつも気になる存在というか……。『病気になって先がない!』なんてことになったら互いに隠すのはやめような」と中井が言えば、「じゃあ、弔辞を頼むよ」とまさかの依頼をする時任。どこまで本気なのかわからないぐらい軽口を飛ばし合う2人の、同じ時代をたどってきた者同士だからこその絆は、約20年ぶりの共演シーンでも遺憾なく発揮されている。(取材・文:前田かおり)

映画『グッドモーニングショー』は全国公開中

最終更新:10/8(土) 4:20

シネマトゥデイ