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「べっぴんさん」何者でもない主役路線 制作統括が明かす誕生秘話

withnews 10/8(土) 7:00配信

 10月3日から、新しい朝ドラ「べっぴんさん」が始まりました。朝ドラといえば、前々作の「あさが来た」は今世紀最高の平均視聴率23.5%(関東地区)を記録。前作「とと姉ちゃん」は今世紀3位の22.8%(同)で、どちらも力強く道を切り開いたヒロインを描いて評判を集めました。そんななかスタートした今作の主人公は「普通のお母さん」。一見、地味そうな設定ですが……。数字のプレッシャーもあるなか、「べっぴんさん」で制作統括を務める、NHK大阪放送局の三鬼一希(みき・かずき)チーフ・プロデューサー(47)に聞きました。(朝日新聞大阪本社生活文化部記者・松本紗知)

【画像】朝ドラ「べっぴんさん」ができるまで 制作発表から放送開始まで

そもそも制作統括って?

 そもそも「制作統括」とはどんな仕事なのでしょう。

 「制作を統括する人、そのままですね。制作に関する全てのことを管理、統括するのが役割です」と三鬼さんは言います。
 企画を立案し、脚本家を決めて台本を作り、出演者を決めていく。それら全般を、責任を持って統括する立場とのこと。

 国民的番組ともいえる朝ドラの責任者。局員にとっての憧れのポジションなのかと思いきや「『朝ドラの制作統括が目標!』という人は、そんなに多くない」。

 「NHKでドラマをやりたいという人は、10人中7~8人はディレクター志望。映画で言う監督をやりたいんです。プロデューサーの立場である制作統括を目指すという雰囲気はあんまりないですね」

「この脚本家ならどんなことを書いてもらえるか」

 三鬼さんが今作に向けた準備に取りかかったのは昨年4月ごろ。まず、脚本を誰にするか検討を始めました。

 朝ドラは1週間で計90分、それが半年間続くので、脚本もかなりの分量になります。意中の脚本家にいきなり「朝ドラを書きませんか」と持ちかけるのではなく、何度か会って話をしながら、「この人ならどんなことを書いてもらえるだろう」と考えていったそうです。

 そうして「複数の人物を書き分けるのが上手」で、「りんとした気品を感じた」という渡辺千穂さんに、脚本を依頼しました。渡辺さんは、ママ友の人間関係を描いた「名前をなくした女神」や、ファッション雑誌編集部が舞台の「ファースト・クラス」を手がけた脚本家で、夫はフリーアナウンサーの羽鳥慎一さんです。

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最終更新:10/8(土) 7:00

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