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佐村河内氏裁判で再注目 真の作曲者・新垣氏の胸中

東スポWeb 10/8(土) 6:28配信

“現代のベートーベン”と注目を集めた作曲家・佐村河内守氏(53)と、同氏の“ゴーストライター”だった新垣隆氏(46)の明暗がくっきり分かれた。佐村河内氏が楽曲の使用料が分配されていないとして、日本音楽著作権協会(JASRAC)に支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が6日、東京地裁(長谷川浩二裁判長)で開かれた。作曲者偽装問題であれだけのバッシングを浴びてなお訴えを起こすとは「よくもまぁ」との声が聞かれるなか、真の作曲者・新垣氏の胸中は――。

 JASRACは作曲家らから著作権の管理委託を受け、テレビ、ラジオやカラオケなどで利用された楽曲の使用料を徴収して著作権者に分配している。佐村河内氏とJASRACは契約を結んでいたが、新垣氏が代作していたゴーストライター騒動が発生。JASRACは14年2月に楽曲使用料の分配を停止し、同年末には「誰の作品で誰に著作権があるかが不明」として、佐村河内氏から委託を受けた約100曲の管理契約を解除した。

 この日、佐村河内氏の代理人は「楽曲の作曲にはすべて佐村河内氏が関わっており、著作権は共同で作曲した時点で新垣氏から佐村河内氏に譲渡されている」と主張。分配停止後から契約解除前までの楽曲使用料として706万円の支払いを求めた。

 これにJASRAC側は著作権の譲渡時期と著作権者が明確ではないと主張したものの「きちんと確認できれば適正に処理する」と明言。その上で新垣氏に利害関係人として出廷してもらうことを提案した。

 佐村河内氏と袂を分かった新垣氏が、まさかの“緊急参戦”か? しかし、ある音楽関係者はその可能性を「99・9%ありえない」と否定する。

「新垣さんは騒動ですべてをさらけ出すことで、佐村河内氏との関係を絶とうとした。だからこそ著作権を放棄すると、騒動後の会見で明言したんです。いまさら著作権を主張して、佐村河内氏と接触する気なんてないですよ」(音楽関係者)

 こんな新垣氏の潔さが活躍の場を築いた。

「騒動当時はバラエティー系の番組に出て、半ば“色モノ”扱いでした。でも最近は坂本冬美さんの『愛の詩』を作曲し話題になり、アイドルのシングルプロデュースをするなど、幅広く楽曲を提供できると評価は高い」とはあるレコード会社関係者。

 専門のクラシック音楽界でも同様の評価だ。騒動から2年半を経て発表した「新垣隆:交響曲《連祷(れんとう)》―Litany―」が、日本が誇る世界的マエストロ・小澤征爾(81)らが所属するクラシックの世界的名門レーベル「Decca」から、11月16日にリリースされることが決まっている。

「日本のメジャーレーベルからのアルバム発売計画も進行中です。騒動から絶好調といってもいいかも」と前出の関係者。

 佐村河内氏が“現代のベートーベン”として絶賛されるなか、ゴーストライターとして陰に隠れつらいときを過ごしてきた新垣氏にとって、音楽家として飛躍できた今、あえて“黒歴史”に近づく必要はない。佐村河内氏と新垣氏、もはや完全に「勝負あった!」。

最終更新:10/8(土) 6:28

東スポWeb