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空手界のアイドル・植草歩の素顔

東スポWeb 10/8(土) 10:01配信

【東京五輪「新競技のヒロイン」(1)】2020年東京五輪(7月24日開幕)まで、あと3年10か月に迫った。母国開催の盛り上がりとともに大きな注目を集めるのが、追加種目として新たに五輪で実施される空手、スポーツクライミング、スケートボード、サーフィンの4競技。本紙では連載「東京beautyニューフェース」と題し、東京五輪新競技のヒロインを特集する。第1回は空手界のアイドルで女子組手68キロ超級全日本王者の植草歩(24=高栄警備保障)が登場だ。

 ――東京五輪での空手の採用が決まった

 植草:五輪に出ることは夢の中の世界だったので、夢ではなく、現実になったんだなとうれしく思います。やっぱり空手と聞いたら板割りをイメージする人が絶対多いと思うので、その空手(極真空手)もあるけど、競技空手ももっと知ってもらえたらいいですね。

 ――実力とルックスで広告塔としての役割も果たしてきた

 植草:一度も全日本チャンピオンになれていなかったので「自分でいいのかな」と葛藤もありました。でも、たくさんメディアが注目してくれるのは自分に対してすごい期待をしてくれていることだと思ったので、その期待を力にしようと思いました。去年の全日本は勝てたので、本当によかったです。

 ――空手の魅力とは

 植草:形と組手、2つあって、雰囲気も大きく違います。形は指先までしなやかに動かさなきゃいけない。組手は、組手で当てないからこそスピードもある。海外の選手だったら日本選手よりさらに技のバリエーションも多いので、そこの多彩性を見てもらえたら面白いと思います。

 ――リオ五輪を見て刺激を受けたことは

 植草:一番印象に残ったのは(レスリング女子53キロ級決勝の)吉田沙保里選手の試合です。対戦相手(ヘレン・マルーリス)が世界選手権で吉田選手に敗れた後、吉田選手の対策だけをして、吉田選手がテレビに出ている時のコメントまで性格を知るために調べた。だからこの人はあれだけ強い吉田選手に勝てたんだなって思いました。

 ――小学校3年生から空手を始めた。これまで挫折の経験は

 植草:一番の挫折は帝京大に入ってすぐです。高校生の終わりの3月に入寮して、体力的にも精神的にもついていけなくて「空手を辞めたい」「逃げ出したい」と思いました。

 ――諦めていたら東京も目指せなかった

 植草:帝京のコーチに「辞めさせてください」と言った時に「分かった。じゃあ1週間やってみろ」って言われて。「1週間たったら辞めれるんだ」と思って1週間やったら、もう1週間、もう2週間、1か月…って増えていったんです。そしたら全日本学生(選手権)で2位になった。すごいうれしかったし「勝ちたいな」と思うようになった。先輩も同期も優しくて、乗り越えられるんじゃないかと思い、続けられるようになりました。

 ――社会人になり、変化は

 植草:きちんとウエート(トレ)をするようになりましたね。太ももや腰回りが太くなりました。1回お尻が100センチになった時は女性として「ハッ」と思いましたけど(笑い)。今は仕事(社長秘書)も世界大会が近いので、週に1回行くか行かないかぐらいです。

 ――プライベートは

 植草:趣味は映画観賞ですね。最近「ズートピア」を見ました。あとはSNSを見てパンケーキだったり、おしゃれなお店に行ったり。好きな俳優? V6の岡田准一君(35)です。格闘技やってるじゃないですか。鍛えているし、顔もカッコいい。お会いしたいです。

 ――世界選手権は過去2回銅メダル。今年(25日開幕、オーストリア)は初の金メダルを狙う

 植草:そこで優勝することが五輪に出るための一歩ですね。苦手なタイプも分かっている。自分の中では今年こそは、というのはあります。

 ――東京五輪に向け、準備も進んでいる

 植草:まず、68(キロ)超(級)で出れる体をつくらなきゃいけない。まだ体重は足りてないので、今それをやっています。空手も得意の中段突きが生きるように、重量級だけど軽量級のような動きができる選手になりたい。五輪の目標は金メダル。世界で一番強いってことだし、一番高いあの(表彰)台の上に立ちたいです。

☆うえくさ・あゆみ=1992年7月25日生まれ。千葉・八街市出身。小学校3年生から空手を始める。千葉・柏日体高から帝京大に進み、関東個人学生選手権3連覇。2012、14年、世界選手権銅メダル。15年、全日本選手権を初制覇する。高栄警備保障空手道部所属。得意技は中段突き。166センチ。

最終更新:10/8(土) 10:01

東スポWeb