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「幻の料理」継承へ ソーミンタシヤー学ぶ

琉球新報 10/8(土) 10:40配信

 【南風原】南風原町喜屋武に、祝いの席などで伝統的に振る舞われてきた地域特有のソーメン料理がある。「喜屋武のソーミンタシヤー」と呼ばれる料理がそれで、ソーメンチャンプルーともソーメン汁とも異なる独特の味わいがある。

 町観光協会が9月29日に町立中央公民館で実施した「教育旅行民泊講習会」で、同料理が受講者らに伝授された。

 喜屋武のソーミンタシヤーは豚ロースとだし骨、かつお節を煮込んだだし汁に塩やしょうゆで濃いめの味を付け、そこに硬めにゆでたソーメンをくぐらせて味をなじませた。具材は煮付けた豚肉と紅しょうがのみのシンプルな料理だ。

 講師を務めた町喜屋武出身の大城逸子さん(57)によると、ソーミンタシヤーがいつから食べられるようになったかは資料などがなく、不明だという。

 最近は喜屋武地域でも調理される機会が少なくなっているといい、“幻のソーメン料理”と化しつつある。

 大城さんは「実家でも最近は綱引きの時や正月にしか作っていない。ここに行ったら食べられるという場所もないが、だからこそ残したいという思いもあり、講師を引き受けた。地域の伝統の一つとして受け継いでいければうれしい」と思いを語った。

琉球新報社

最終更新:10/8(土) 10:40

琉球新報