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浅野忠信、深田晃司ら「淵に立つ」公開初日迎える、20カ国以上の海外配給に喜び

映画ナタリー 10/8(土) 12:17配信

「淵に立つ」の公開初日舞台挨拶が本日10月8日、東京・有楽町スバル座で行われ、主演の浅野忠信、監督の深田晃司らが登壇した。

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本作は、第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞。下町で金属加工業を営む夫婦のもとに突然1人の男が現れたことで、それぞれの秘密があぶり出されていくさまが描かれる。舞台挨拶には浅野と深田のほか、筒井真理子、古舘寛治、太賀、篠川桃音、真広佳奈が出席した。

謎の男を演じた浅野は、本作に参加して「一番ありがたいと思ったのは、監督との出会いだった」と明かし、「どの現場でも毎回学ぶことがあるが、監督の力というものは相変わらずすごい。この作品は深田監督がずっと温めて取り組んできたもので、作品に対する考え方が勉強になった」と力を込める。2006年に深田が短編小説を執筆したところから生まれたこの企画。深田は「ようやく実現に至り、今日のように最高のスタートを切ることができてうれしい」と感慨深げに語った。

現時点で25以上の国際映画祭へ出品が決まっているという本作は、このたびヨーロッパ諸国、アメリカほか世界20カ国以上で配給、公開されることに。浅野は「どの作品も妥協なく取り組んでいますが、今回は本当にスタッフ一丸となってやれたという気持ちがある。どの人をとってもすごい意気込みを感じましたし、その影響を受けて自分も新しいイメージが湧いてきました。そういうところが、海外でもいい評価をいただけたのかな」と達成感をにじませる。

そして深田も、本作における海外での評価について分析。「映画を作るとき、どこの国の人に観てもらおうとは考えない。いつも、自分が面白いと思うのはなんだろう?というところから始まる。でも日本で生まれ育ってきたという“立ち位置”みたいなものが自分にはある」と述べ、「日本人であることを忘れて国際人として作るのではなく、日本人としての視点を持つことが大事。カンヌでの海外記者からの感想を聞いたら、ちゃんとグローバルな日本映画が作れたんだなということを実感できました」と胸を張った。

※古舘寛治の舘は舎に官が正式表記

最終更新:10/8(土) 12:17

映画ナタリー