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宇多田ヒカル、“人間活動”期間を振り返る―その変化とは

dmenu映画 10/8(土) 11:30配信

2010年8月にアーティスト活動を無期限休止することを発表し表舞台から遠ざかっていた宇多田ヒカルが、活動を再開した。「『アーティスト活動』をやめて、『人間活動』に専念しようと思います」という“人間活動”宣言から6年。9月19日放送の「ミュージックステーション ウルトラFES 2016」で活動再開後初のテレビ出演を果たしたほか、22日放送のNHK「SONGS」にも出演し、“人間活動”期間について振り返っている。

20代後半で初めて青春を経験

「ミュージックステーション」では、スタジオでタモリと宇多田、2人きりのトークを展開。宇多田は、活動休止に至った胸中を
「何もしないでいようというか、こういう世界からとにかく離れたくて、いったんリセットしたいなと。段々わからなくなってきちゃって、みんなに求められている私と、ただの私が離れていくみたいな。行きたい方向に行っていない、かといってどこに行きたいかもわからなくて、『いったん止まろう』と」
と語った。

活動休止期間中は、15歳から歌手活動していたため体験できなかった“青春”を楽しんだと話す。
「習いたかった語学の勉強をしたり、図書館に入り浸って興味があったアフリカ語の文献をあさったりとか、学生ノリというか若い友達がいっぱいできて青春っぽいものも経験した」
という宇多田。休止中の音楽との付き合い方について聞かれると、
「音楽はもちろん聞いてましたし、ギターの練習とかもしてましたが、まったく歌ってはいなかったです。ほぼ6年間歌っていませんでした。鼻歌程度ならありますが、真剣に歌うとか、マイクを通して集中して歌うとかはまったくありませんでした」
とコメント。歌からは完全に距離を置いていたことを明かした。

歌唱法も楽曲も変わった

また、9月22日放送のNHK「SONGS」にも出演。コピーライターの糸井重里から活動休止前は「“歌いたくて仕方ない”にしては苦しそうだった」と指摘されると、宇多田は過去の自分について
「確かに苦しそうな歌い方してましたね。休んでいる間に一番変わったのはそこで、苦しくない歌い方をするようになったんです。過去のを歌聞いて、『なんで私、あんな苦しそうに歌っていたんだろう』って思った」
と明かす。

また、“人間活動”は楽曲自体にも変化をもたらした。これまでどこか空想的な雰囲気だった曲にリアリティが増し、「あなたの音楽はより肉体的になった」との反応があったそうだ。宇多田はそれを「一番うれしかった」と語る。
「すごく受け入れられた気がした。勇気を出して裸になってワーッといって、それをちゃんと受け止めてもらえたんです。それは、私がリアルな生活をして、“宇多田ヒカル”というイメージや求められているものから離れて、普通のことをしていたっていうのも理由だと思う」。

宇多田は“人間活動”期間中の生活について「本当に生きているっていう感じがした」と話す。15歳のデビューと同時に一気にスターダムに上り詰めてしまった宇多田にとって、そこから活動休止に至るまでの12年間はパブリックイメージとの戦いでもあったのだろう。第二章に突入したアーティスト活動で宇多田は、何を見せてくれるのだろうか。

(文/齋藤徹@HEW)

最終更新:10/8(土) 11:30

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