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なぜ殺人犯を被害者より大事にする 日弁連死刑廃止宣言を遺族ら批判

福井新聞ONLINE 10/8(土) 8:04配信

 7日の日弁連人権擁護大会終了後、全国犯罪被害者の会(あすの会)と犯罪被害者支援弁護士フォーラムは福井県国際交流会館(福井市)で記者会見し、同大会で採択された死刑廃止の宣言に対し「被害者の尊厳を無視した暴挙」などと強く批判した。

 あすの会顧問の岡村勲弁護士(87)は、1997年に山一証券(当時)の代理人として紛争処理中、逆恨みした顧客に妻を殺害された。「あすの会には結婚が決まった娘が乱暴の上に殺されて、遺体も一部しか戻ってこなかった遺族もいる。なぜ殺された人より、殺した人を大事にするのか」と疑問を投げ掛けた。

 「人を殺してはいけないから死刑に反対と言うならば、殺された被害者のことが全く抜け落ちている」と訴えたのは、あすの会副代表幹事の渡辺保さん(64)。2000年に娘が殺害され、6年後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患っていた妻を踏切事故で亡くした。「全てが冤罪(えんざい)のない裁判をするのが先で、冤罪が死刑廃止につながるのは納得できない」と憤った。

 同フォーラム共同代表の山田廣弁護士は「宣言は、死刑廃止のみが正義だという誤った正義を国民に押しつけるもので、被害者支援に取り組む弁護士の活動も否定した」と指摘した。反対、棄権した参加者が約3割に上った点に触れ、「これまでの宣言にはなかった数字で、弁護士の中にも相当数の反対があることを証明した」と語った。

最終更新:10/8(土) 14:23

福井新聞ONLINE