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「誤爆、民間人の死・・・戦場では日常茶飯事」 元アフガン武装勢力の活動家が語る戦争の真実

AbemaTIMES 10/8(土) 23:40配信

今年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた映画『ある戦争』の公開を記念し、10月8日(土)にトークイベントが行われた。
イベントには、日本国際NGO「日本国際ボランティアセンター」(JVC)の谷山博史代表と、普段は現地アフガニスタンで平和教育キャンペーン等を行っている同副代表であるサビルラ・メムラワル氏がゲストとして登壇。
長年現地を見続けてきた谷山代表とアフガニスタン人であるメムラワル氏が、戦争の真実と現状を、映画の感想と共に熱く語った。

ソ連侵攻の只中にあるアフガニスタンに生まれ、常に戦争が身近にあったというサビルラ。彼は映画を「今なお続くアフガニスタンの現状をよく捉えています」と絶賛し、そこで描かれている現実について言葉を続けた。

「映画では、デンマーク軍、つまりは外国軍の兵士が、アフガニスタンの治安を守るために働いているという状況が描かれています。しかし、私には彼らがアフガニスタンの文化、歴史背景をよく理解しているとは思えません。劇中、デンマーク兵が怪我をした現地の女の子を助ける場面があります。彼らの行為それ自体は正しかった。だが、彼らはそれがもたらす結果について理解できていませんでした。
なぜなら、その行為によって、タリバンはその家族が外国軍と繋がりがあり、スパイ行為をしているのではと疑いを持ったからです。また、主人公は敵の攻撃を受けて空爆の決断を下すが、戦闘で正しい判断をすることは容易ではありません。その結果、またしても市民の被害に繋がる。この映画は、これこそが戦争の現実、そして外国軍が駐留するということの現実だということを描いています。つまり、武力で武力を抑えるという行為自体がいかに失敗しているのかを浮かび上がらせているのです」

サビルラは、幼少期に紛争の影響でアフガニスタン難民としてパキスタンに家族と移住し、15年を過ごした。彼は長い間、帰国したらアフガニスタンの国軍に入ろうと思っていたという。
戦争の中で生きてきたから、自分で銃を取ることを当たり前のように考えていたのだ。友人からアフガニスタンの国軍は米軍と協力し合っているからやめたほうがいい、と諭された彼は、後に、国軍ではなく、武装勢力として米軍やソ連に対抗しようと決意を固める。

そんな中、「偶然に、JVCのアフガニスタン現地代表として現地にいた谷山さんに会ったんです」とサビルラは言う。
「そのまま、2005年に意図せずJVCの活動に参加することになりました。まだ当時は武力を信じていたので、NGOのような平和的アプローチや、谷山さんが話す“対話”の力を信頼していませんでした。
だが、私の考えを変える出来事が起きました。米軍が、JVCの診療所を占拠して、勝手に医薬品を住民にばら撒いたのです。その時、谷山さんが“あなたたちは銃を持って国に入り人を殺している。そして、薬を配ることによっても人を殺している”と言った。このJVCの働きかけに米軍は謝罪し、二度と繰り返さないと断言しました。それがきっかけとなって徐々に、武力で解決できないことも対話でならできると思うようになりました。紛争のなかに生きてきて、対話や平和活動の力を信じていなかった。そんな自分が変われるのだから、他の人だって変われるはずだと伝えたくて、今の活動を行っています」

武力を信じていた過去を持つからこそ、対話の力、平和活動の重要性をいっそう感じることができるのだろう。そんなサビルラを平和への道へと導き、アフガニスタンで4年半にわたり医療支援などボランティア活動に従事した経歴を持つ谷山もまた、『ある戦争』で描かれるアフガニスタンの状況を肌で感じて知っている。

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最終更新:10/8(土) 23:40

AbemaTIMES

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