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トライアスロンと企業経営の共通点

ニュースイッチ 2016/10/8(土) 11:56配信

ベンツ日本・上野金太郎社長が語る「計画―段取り―実行―結果―再計画のサイクル」

 年に一度、5月にハワイで開かれるホノルルトライアスロン。私は2012年以来、ほぼ毎年出場している。トライアスロンというと“過酷な競技”と真っ先に思い浮かぶ人も多いだろう。たしかに過酷な面はある。毎週末は練習に励んでいるが、決してハードなメニューはこなさない。楽しみながら取り組むことで、いいリラックスの手段になっている。

 私がトライアスロンに魅せられたきっかけは、仕事で偶然、その道の第一人者と出会い、勧められたことだった。当時副社長として夜の席などに出る回数が増え、体重が増加していた。体づくりの必要性を感じ、筋トレを始めてはいたが、誘われた当時は1キロメートルも走った経験がなく「無理だろう」と及び腰だった。

 ところが12年4月に日立さくらロードレースで10キロに挑戦すると、完走できた。それがうれしくて、週1―2回走るようになり、「いけるかも」と思い込んで、翌月のホノルルに参加し、何とかゴールできた。無理だと思っていたことを達成できたことの喜びがこれほどにも大きかったのかと感じた。

 道中で多くの人が選手を応援してくれて「ゴールすることがこんなにも素晴らしいことなのか」と感動したことも、トライアスロンに本気で取り組むようになった出来事だった。

 トライアスロンは、とても経営に似ているスポーツだと感じている。己の限界をしっかりと把握して、それを超えないように水泳、バイク、ランをどうやってこなすかを考えて臨む。自身の現状と条件をもとに、計画―段取り―実行―結果―再計画のサイクルを繰り返す一連の流れは、経営にそっくりだ。経営者にファンが多いのもうなずけるし、実際トライアスロン仲間には多彩な業種の経営者が多い。親交ができるのも非常に楽しい。

 年間250日ほど国内外を出張している私は、練習に時差ぼけ解消の意味も込めて現地でも走るようにしている。走って眺める、サンフランシスコやブダペスト、ローマの町並みはとても美しい。それも、トライアスロンを続けている一つの理由かもしれない。

最終更新:2016/10/8(土) 11:56

ニュースイッチ