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F1日本GP予選は僚友との争い制したロズベルグが3年連続でポールポジション獲得

オートスポーツweb 10/8(土) 16:34配信

 日本GPの予選は曇天の鈴鹿サーキットで午後3時に始まった。気温は23度、路面温度は26度。懸念されていた雨は朝から降ることなく、ダンプコンディションからドライへと移り変わったFP3で各チームともセットアップの最終チェックを行なってからこの予選に臨んでいるが、乾いていくコンディションとトラフィックのせいで真の勢力図は見えないままの予選となった。

 降水確率30%という微妙なコンディションの下で始まったQ1は、トラフィックを嫌ったメルセデスAMG勢が開始早々にミディアムタイヤでアタックへ。相変わらず雲は多いものの、陽射しも降り注いでくる。1回目のアタックはニコ・ロズベルグがデグナー2つめでアンダーステアを出して出口でワイドにはらみながらも1分31秒858のトップタイムを記録した。

 ルイス・ハミルトンはさらにもう1周アタックを続けようとしたが、ターン2でルノーと交錯するなど「トラフィックだらけだ! 引っかかった!」と訴えてピットイン。

 大半がソフトタイヤでアタックに向かう中レッドブル勢もミディアムタイヤでQ1に臨み、ソフトタイヤのニコ・ヒュルケンベルグがレッドブル勢を上回るタイムを記録。さらにフェラーリ勢はメルセデスAMG勢を上回って1-2でQ1を通過した。ダニエル・リカルドには「(マックス)フェルスタッペンと比べてロスしたのは、トラフィックのせいだと思う。ターン3~4、それとシケインだ」と無線が飛ぶように、完璧なアタックではない。

 フェラーリ、メルセデスAMG、フォース・インディア以外の全車がソフトタイヤで2回目のアタックに出て、レッドブル勢もソフトを履いて念のためコースインするが周囲のタイムを見て「ピットインしてくれ」とアタックせずピットに戻る。

 中団は大混戦となるが、その中で金曜からセットアップに苦しむマクラーレン・ホンダ勢は1回目のアタックでフェルナンド・アロンソが13位、ジェンソン・バトン18位と低迷する。2回目のアタックでも大きくタイムを伸ばすことができず、アロンソは16位、そしてバトンは17位と、まさかのQ1敗退となってしまった。

 「フェルナンドとのタイム差は?」と尋ね「1000分の30秒(0.03秒)だった」という答えに「アウチ!」と悔しがった。

 バトンの他にマノー勢、ザウバー勢、シケインでミスを犯したケビン・マグヌッセンがQ1敗退となった。

 Q2は全車がソフトタイヤでアタック。デグナー出口でワイドになったハミルトンを上回るタイムを記録してロズベルグがトップに立った。その後ろにはフェラーリ勢がレッドブル勢を上回って続いたが、キミ・ライコネンは「アンダーステアがひどすぎる」とまだ満足していない。マックス・フェルスタッペンは「Q3ではトラフィックの後ろでアタックしたくないよ」と、コースインのタイミングについて不満を訴えた。

 ロマン・グロージャンは最終コーナーの立ち上がりでクルマがふらつきあわやという場面もあったがなんとか立て直し「最終コーナーでヤバかった! ハァ、ハァ!」と息荒く無線で報告した。エンジニアは「インプレッシブだったよ!」とリカバリーを賞賛する。

 残り3分半でウイリアムズだけが遅れてコースインし、残り2分半でトップ3チーム以外が全車2回目のアタックへ。ヘアピンやシケインでロックするなど小さなミスが目立ったバルテリ・ボッタスをフォース・インディア勢が上回り、ウイリアムズ勢はともにQ2敗退。

 アロンソは15位に終わり、エンジニアも「これが今日の最大限だったと思う」と伝える。その他ジョリオン・パーマー、最終アタックでスプーンでスピンオフしたカルロス・サインツ、「僕はベストは尽くしたんだ!」と悔しがるダニール・クビアトがQ2敗退となった。

 2台揃ってフォース・インディア勢を上回り7位・8位でQ3進出となったハース勢は「ロマン、2台ともQ2を通過したぞ。エステバンとの差はほとんどない」と喜んだがロマン・グロージャンは「みんなありがとう、でもマシンバランスの改良がもう少し必要だ」とさらなるセットアップ改善を追究する。

 Q3の1回目のアタックでは、今週ずっとロズベルグに先行を許してきたハミルトンがついにトップタイムを記録。エンジニアは「ターン13、それとターン14でもう少しタイム短縮が可能だ」とアドバイスする。これにフェラーリ勢が続き、レッドブル勢は5位・6位に留まる。フェルスタッペンはさらに悪いことに「ギヤシンクを失った!」とクイックシフト機構が機能しなくなったことを訴える。

 2回目のアタックでハミルトンはセクター1で最速タイムを記録したものの、セクター2と3ではロズベルグが最速タイムを塗り替えて1分30秒647でポールポジションを奪い返した。「ポールポジションだ!」「みんなありがとう!」。3年連続のポール獲得で、いよいよまだ果たせていない鈴鹿制覇に挑む。ハミルトンは0.013秒差の2位に終わった。

 3位にはライコネン、4位にはセバスチャン・ベッテルが入り、ベッテルは「なぜかシケインのブレーキングとトラクションが上手く行かなかったけど、予選としてはクルマはとても良かった。とても大きな前進だ。みんなありがとう」と感謝の言葉を無線で伝えた。ただしベッテルは前戦で3グリッド降格ペナルティを受けており、予選5位のフェルスタッペンが4番グリッドに就く。

 7位にはセルジオ・ペレスが入り、“3強以外のベスト”のポジションを獲得。フリー走行を通してハードタイヤを中心にテストし、ロングランではフェラーリを上回るペースとデグラデーションの少なさを見せているフォース・インディアの存在は不気味だ。

 決勝は日曜の午後2時から始まる。今夜から明日の午前にかけては雨の予報もあり、どのチームにとってもまだまだ予断を許さないコンディションでのレースになりそうだ。





[オートスポーツweb ]

最終更新:10/8(土) 17:21

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