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小学校跡地で地域おこし、「禁酒村」の津幡・河合谷 月内に住民組織設立

北國新聞社 10/8(土) 2:41配信

 大正末期に住民の禁酒で小学校を建て直した「禁酒村」として知られる津幡町河合谷地区の有志が今月、閉校となった小学校の跡地を地域おこしの拠点とすることを目指して住民組織「川愛(かわい)ふれあいさわらび協議会」(仮称)を設立する。子どもの農業体験施設や、一般の希望者が農家とともに農作業で汗を流し、収益の配分を受ける拠点の建設を目標とする。

 河合谷地区では、児童数減少のため2008年に旧河合谷小が閉校し、3階建て校舎が残されている。学校や土地の活用は閉校後も方向性が定まらず、懸案となっている。このため河合谷地区振興会が8月の総会で、跡地利用を推進する住民組織の設置を申し合わせた。

 組織は、下河合区長藤本英幸さんら有志が発足に向けて準備を進めている。地区住民に参加を呼び掛け、20人程度で将来像を描いていく考えである。素案では耐震強度がない校舎を解体し、古民家の移築を含めた滞在型施設の整備を検討する方向で、町に協力を求める。

 案では、子どもたちが3日から1週間、施設に宿泊し、農業や地域文化を体験しながら住民と交流する。農家の高齢化で耕作が難しい田畑が増えているため、一般希望者が米作りなどを手伝い、農家と利益を分け合う事業も目指す。

 旧河合谷村では1926(大正15)年、村長が小学校改築費をためるため禁酒を提案し、木造校舎を建設した。校舎は村の象徴的存在だったが、移転で使われなくなり解体された。

 旧河合谷小プールで、高級魚として取引されるコイ科の淡水魚「ホンモロコ」の養殖を手掛ける藤本さんは「老朽化が進んだ校舎は、見るに忍びない。土地を生かして地域に活力を呼び込みたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:10/8(土) 2:41

北國新聞社