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移住者結び 小野町に新風 定住相談や産品開発 東京出身の岡田聡さん

福島民報 10/9(日) 11:53配信

 福島県小野町にIターンし養鶏業を営む岡田聡さん(47)=東京都出身=は町に移り住んだ人を支援する町の定住コーディネーターとなり、移住者がまちづくりに参加しやすい環境整備に取り組んでいる。移住者を結ぶ組織づくりや地元住民と協力した特産品開発で町の活性化を夢見る。町内で活動する2人の地域おこし協力隊員と力を合わせ、第2の古里に新風を吹き込む。
 岡田さんは平成25年10月から町に住んでいる。都内で住宅メーカーの営業職に就いていたが、自然と動物に囲まれて暮らす幼い頃からの夢を実現させようと移住を決めた。小野町は田村市滝根町にある妻幸江さん(36)の実家に近く、住環境の条件が整っていた。
 昨秋、町の地域創生総合戦略推進会議で意見を交わしたのをきっかけに今春から町の非常勤特別職員となり、町企画政策課で定住コーディネーターを務めている。移住希望者が使える空き家の情報を集め、移り住んだ人の相談に応じるうちに、より良い町へ多彩な意見があると感じた。「移住者がつながりを強めれば、町の新たな魅力を生み出せるかもしれない」。Iターン者が営むオートキャンプ場内のカフェと協力し、自身が育てた青色の殻の卵を材料としたプリンを開発した。同店で販売し、町の盛り上げに一役買っている。
 移住者のネットワークは年内にも初会合を開き発足させる計画だ。既に20人以上の名前が挙がっている。町内だけでなく、県全域や東北地方へ広げる構想も練る。「町で新たな動きが始まれば定住が進み、特産品を作れば新たな雇用が生まれるかもしれない」。青写真には移住者と住民が一緒に町づくりに歩む姿がしっかりと映っている。

■地域おこし隊員も活躍

 小野町の新たな地域おこし協力隊員として今月着任した菅原守さん(24)=東京都出身=と平成26年6月から活動している古崎泰介さん(28)=埼玉県出身、第129期民報サロン執筆者=も岡田さんと共に町の活性化に取り組んでいる。
 菅原さんは岡田さんと同じ町企画政策課に籍を置く。都内にある実家のマンションで親しくしていた知人が小野町出身だったことから町に興味を抱いた。広告ライターの経験を生かして町の情報を発信する。「住民が気付かないような魅力を伝えていきたい」と意気込んでいる。
 古崎さんは母親が福島市出身で県内とゆかりがある。趣味の道の駅巡りを通して地域づくりに興味を抱き隊員を志した。町商工会で活動しており、町産のそば粉を使ったクレープ状の「ガレット」開発を担当した。町に定住する意志を固めている。「将来は6次化商品の開発販売を担う会社を起こしたい」と夢を膨らませている。

福島民報社

最終更新:10/9(日) 12:00

福島民報