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小野高が八重山農林高と友好協定締結へ 小泉武夫さん橋渡し

福島民報 10/9(日) 11:54配信

 福島県小野町の小野高は12月に沖縄県石垣市の八重山農林高と友好協定を結ぶ。町出身の名誉町民で東京農大名誉教授の小泉武夫さん(73)が橋渡しした。両校は定期的に交流しながら互いの地域産品を生かした加工食品づくりを目指す。
 友好協定の締結は小泉さんが石垣市の「経済大使」を委嘱されている縁で実現する。小泉さんは小野、八重山農林両高とも地場産品を生かした加工食品づくりに熱心な点に注目し、相乗効果を生み出せると判断した。
 小野高は地元で栽培が盛んなトマトを使った「ミネラルトマトうどん」や「一笑漬(いっしょうづけ)ドレッシング」を開発。トマトうどんは昨年の「ご当地!絶品うまいもん甲子園」で高い評価を受けた。八重山農林高は生徒が育てた農畜産物を素材に「バニラビーンズ」「島ちんすこう」など多くの加工品を手掛け、各種行事で販売して好評を得ている。小野高の生徒は今春、協定に向けた機運を盛り上げようと町の桜の花びらと市の塩を使った「こまち桜の塩漬け」を試作した。
 小野高の長田公雄校長と生徒10人は12月8日から12日まで石垣市を訪問し、協定書を取り交わす。八重山農林高の学校祭「花と緑と食のまつり」に参加し、友好の証しとして「こまち桜の塩漬け」を振る舞う。
 長田校長は「取り組みを通じて町の産業の担い手や地域のリーダーが育ってくれれば」と期待している。

■「発酵」で町活性化 11月全国ネット協議会加盟

 小野町は11月、小泉さんが会長の「全国発酵のまちづくりネットワーク協議会」に加盟する。両校の支援も視野に「発酵」をテーマにしたまちづくりに着手する。加盟は同月12日の総会で承認される見通し。
 協議会は全国25の自治体と地域おこし団体などで構成されている。年1回の全国サミットなどを通して発酵に関する知識や新製品の開発情報などを共有している。
 小野町には栄養価の高い「黒にんにく」や一升漬けなどの発酵食品がある。平成26年に発売した「黒にんにく」は2年連続で半年足らずで売り切れる人気商品となっている。今年は作付面積を3倍に拡大した。黒にんにくに続く特産品を開発して地域産業や農業の活性化を目指す。
 町は小野、八重山農林両高の連携事業も後押しする考えで、ネットワークで得たノウハウを支援に生かしたい考えだ。大和田昭町長は「小泉さんの助言を得ながら発酵食品の特長を生かした地域産業を盛り上げたい。高校生の熱い思いにも応えたい」と話している。

福島民報社

最終更新:10/9(日) 12:00

福島民報