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ブルエン、涙と笑顔の武道館公演終了。「もっともっとデカい夢をみんなでいっしょに見たい!」

M-ON!Press(エムオンプレス) 10/10(月) 21:43配信

開演直前、会場に過去の彼らのライブVTRが流された。ボーカル田邊がMCをしている映像だ。「今日ここにいる半分が笑うと思うけど、日本武道館ワンマンを必ずやる」と田邊が言っている。2013年の映像ということは、当時、彼らはメジャーデビューも果たしていないバンドであり、当時としては、いちインディーバンドの突拍子もなく行った決意表明である。しかし、スクリーンの中の過去の田邊は涙ながら決然と言うのだ。「君たちの姿の先に、1万数千人が見えた」。

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開演直前にこれらの映像を流すこと自体がメンバーにも内緒の演出だったそうで、あとのMCでは、田邉は出番前から大きな感慨を覚えたと語っていた。

バンド結成12年にして掴んだ夢の舞台は、バンドと観客が、そんな感慨と感動を分かち合っていくライブとなった。ファンクラブ内で「武道館で聴きたい曲」を募集し、セットリストに反映したこともあって、この日のセットリストはまさにベスト盤的な選曲で、ブルエンというバンドの魅力を凝縮した内容となった。

結成以来、彼らは非常に多彩な楽曲を発表してきた。メロディックパンク、ラップロック、エモ、そしてきわめてJ-POP的ともいえるバラードも。アルバムごとに興味の中心が変化する、テーマが変わる、というようなことはない。いつでも、どんなアルバムでもシングルでも、様々なジャンルの楽曲が披露される。作品だけでなく、1曲のなかですら世界観がめまぐるしく移り変わっていく。楽曲の激しい変化に合わせて、メンバーの表情やステージアクションもその色を次々と変えていく。ファンは、それをジェットコースターのように楽しんでいくのだ。

何しろこの日のライブでは中盤、ドラマー高村がアリーナ席中央に突如、通称“DJ高村”として登場、たどたどしいラップを披露して会場は笑いと歓声に包まれた。にもかかわらず、その直後にはステージにストリングスのチームが登場し(田邊いわく「ライバーズ・カルテット」)、ストリングスアレンジを施した武道館特別の「YOU」と「はじまり」を披露、多くのファンが感動の涙を流していたのだった。

田邊は、まるで人気司会者のようなMCの上手さで観客を楽しませることもあれば、熊本訛りを隠さず涙ながらに不器用に、心情を吐露することもある。ファンも泣き笑いで大忙しだが、どっちが本当なんだ? といぶかしがることもない。どちらも彼らの本気であることをよく知っている。彼らと彼らの楽曲の泣き笑いは、自分たちが過ごす日々の、日々揺れ動く心そのものであることも知っているのだ。

このバンドが、これまでに日々のライブで表現してきたカラフルな感動と熱狂を、多くのファンたちとともに武道館という特別な場所を使って共有していくステージだった。

オープニング曲の「DAY×DAY」では爆発音の演出、「Survivor」をはじめとしてレーザー光線の演出は随所に、本編最後の「もっと光を」では、楽曲のテーマに沿うようにキラキラと光る紙テープが会場に舞った。アンコール「HANDS」では、会場に紙吹雪が舞った。日本武道館で実施可能なライブ演出はほぼすべてやりつくす勢いだ。

ライブ後半で披露された11月23日リリースのニューシングル「LAST HERO」も型破りな披露の仕方だった。これは日本テレビ系のドラマ「THE LAST COP/ラストコップ」の主題歌ということで、ドラマの制作スタッフたちも1階席最前列でブルエンTシャツを着込んで大応援していることが明かされ、「僕らをドラマに出させてください!」という田邊の問いには腕でマル印を作って応え、会場も大歓声を経ての披露となった。

ライブ直前の映像のようなサプライズは、本編でも行われた。学生時代、軽音楽部の部室で田邊が誤って江口のギターを壊してしまい、田邊が「俺たちが将来、武道館にステージに立ったら、そのときはギターを買って返す」と言った」というエピソードが披露された。これ自体はこの夏放送されたNHKのドキュメンタリー「地元熊本に届ける想い~もっと光を~」でも語られたエピソードでもあるので広く知られているのだが、田邊はこの武道館のステージで自ら買ったギターを江口に手渡し驚かせ、熱くハグを交わすシーンもあった。

まるで解散ライブのような盛りだくさんの華やかさ、だとすら、思った人もいるかもしれない。何しろブルエンのバンドヒストリーにおける数々のエピソードや伏線が、武道館という場所で、ベストともいえるセットリストで、たくさんの華やかなライブ演出とサプライズで、見事に次々と回収されていったのだから。

ライブ終了後に発表された、来春リリース決定のアルバムのタイトルに観客席から悲鳴混じりの驚きの声があがったけれど、悲鳴をあげた人はこの華やかなライブにどこか「終わり」を感じとっていた人かもしれない。アルバムタイトルは『THE END』だという。しかし田邊の声とメンバーの表情はあくまで明るい。終わりとは始まり、ということだ。念願だった武道館ワンマンの終わりは、バンドとファンにとってのあらたな物語のスタート、ということなのだろう。

来年は新作のリリースだけでなく、幕張メッセワンマン公演を含めて、過去最大級の規模の全国ツアーが行われることも発表された。

この日の終盤のMCで、田邉は「もっともっとデカい夢をみんなでいっしょに見たい」と涙ながらに絶叫したのだ。それは、メジャーデビューも果たせていないのに武道館ワンマンを約束してみせた、過去の彼の姿に重なる。彼らはまたここであらたに、そしてとてつもなく大きな夢と約束をかかげた。この先には、あらたな感慨と感動が、バンドとファンのことを待っているのだ。

PHOTO BY 浜野カズシ

リリース情報
2018.10.08 ON SALE
DIGITAL SINGLE「LAST HERO(THE LAST COP/ラストコップ ver.)」

2016.11.23 ON SALE
SINGLE「LAST HERO」

2017年新春発売予定
ALBUM『THE END』

日本テレビ系土曜ドラマ「THE LAST COP/ラストコップ」番組公式サイト
http://www.ntv.co.jp/lastcop/

BLUE ENCOUNT OFFICIAL WEBSITE
http://blueencount.jp/

最終更新:10/10(月) 21:43

M-ON!Press(エムオンプレス)

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