ここから本文です

<グッドモーニングショー>「踊る大捜査線」で知られる君塚良一監督がテレビ界憂う 師匠・欽ちゃんから学んだこと

まんたんウェブ 10/10(月) 14:56配信

 俳優の中井貴一さんがワイドショーのキャスターに扮(ふん)し、女子アナに交際関係をバラすと迫られたり、プロデューサーから番組の打ち切りを告げられたり、果ては、立てこもり犯人と交渉する羽目に陥ったりと、災難だらけの1日を追ったコメディー映画「グッドモーニングショー」が8日に公開された。メガホンをとったのは「踊る大捜査線」シリーズの脚本で知られる君塚良一さん。監督5作目となる今作で、初めてコメディーに挑戦した君塚監督に話を聞いた。

【写真特集】空気読めないキャラ熱演? 長澤まさみが可愛い!

 ◇頑張る姿はいい意味での喜劇

 ――ワイドショー番組に、日ごろどのようなことを感じていますか。

 僕は、基本的にテレビの人間なんです。映画もほとんどテレビ局に出資してもらっていますし、しかも師匠は萩本欽一。彼から常に言われたのは「とにかく視聴者のことを絶対忘れず、自分の主張を前に出すのではなく、面白く見てもらうことを考えろ」と。その教えを守っていますから、それからすると、僕はバラエティーとか情報番組はすごく正しいし、すごく大変なことをやっていると感じるんです。見せ方のための工夫とか、本当に一生懸命やっているのは間違いないです。ただ一方でそれが、くだらないとか、真実を伝えていないという言い方をされてしまう。その中で頑張っている彼らは、僕にとってはいい意味での喜劇なんです。一生懸命やっている人たちの面白さとか頑張りを感じて、そこを描いてみようと思ったんです。

 ――「踊る大捜査線」同様、組織の中で生きる人間の信念を描いていますが、同時に、サラリーマンの苦労を感じました。

 今回、テレビとは何ぞやと考えたときに、テレビは今、例えば視聴率が悪いとかいろんなことを言われていて、突出した企画やいい意味での乱暴な企画が出しにくくなっている。そういった中で、取材でテレビの現場の人に話を聞くと、組織の中の駒にはなりたくはない、だけどそうならざるを得ないみたいなところを、ちょっと感じたんです。それをそのまま見せるという手法もあるけど、今回はエンターテインメントなので、硬直した組織の殻を破ろうとしている人たち、そのためには、コンプライアンス(法令順守)的には間違ったことをやってしまったりするけど、その中から、実は何かが生まれるんじゃないのというところを、ファンタジーとして描いたつもりです。

1/4ページ

最終更新:10/10(月) 17:35

まんたんウェブ