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「皆さーん! 楽しい!」さくらしめじ、喜びあふれた3度目の“宴”で自作曲初披露

音楽ナタリー 10/10(月) 12:13配信

さくらしめじが昨日10月9日に神奈川・よこすか芸術劇場にてワンマンライブ「おたまじゃくしの宴」を開催した。

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彼らにとって3度目のワンマンライブとなった今回の公演には1800人のファンが駆け付けた。田中雅功と高田彪我の2人はバンドセットやアコースティックセット、弾き語りでのパフォーマンスなどさまざまな形で楽曲を披露。また曲の合間にはのんびりとマイペースなトークを展開し、観客を和ませた。

池の中の様子をイメージして白や水色の風船でデコレーションされたステージに、雅功と彪我はカラフルなポンポンの付いたシャツを着て登場。2人は目を合わせて息の合ったアルペジオを奏でると「いくじなし」でライブをスタートさせた。曲中、彪我は「始まりましたー!」と叫び、雅功は「盛り上がっていきましょう!」と呼びかける。2人の声にオーディエンスは椅子から立ち上がり、冒頭から熱い盛り上がりをみせた。

2曲目の「せきがえのかみさま」では雅功がステージ前方に歩み出て、観客に手拍子を求める。軽やかなクラップ音が響く中、2人は「席替えです!」と言って立ち位置をチェンジ。“左しめじ担当”の雅功は“右しめじ”に、“右しめじ担当”の彪我は“左しめじ”になって歌声を響かせる遊び心でオーディエンスを楽しませる。最新シングルの表題曲「ひだりむね」を歌い終えると、彪我は「みんなー! 宴ってるかーい?」と元気いっぱいに叫び、雅功も「今日は楽しいこと盛りだくさんの宴ですから、どんちゃん騒いでいってくださいね!」と続いた。感情を強く込めた雅功の弾き語りからスタートしたセンチメンタルなナンバー「きみでした」では、2人のしっとりとした歌声に観客がじっくりと耳を傾ける。続く「またたび」では、さくらしめじのアートワークを手がけるイラストレーターのフクモトエミがステージに登場。雅功と彪我の弾き語りに乗せてフクモトはライブペインティングを披露し、クレヨンスクラッチでさくらしめじの2人が猫と手をつないでいるイラストを描き上げた。

またこの日のライブは中学3年生の2人にとって「中学生最後のワンマン」であることが事前にアナウンスされており、これまでの2年間の活動を振り返るVTRが公演の中で上映された。さくらしめじのデビュー決定時の様子や、全国を回るフリーライブツアー「菌活」のロードムービーを笑顔で見つめた雅功と彪我は「恥ずかしい!」と声を合わせ、彪我は高い声で「菌活の旅、始まりました!」と声変り前の自分の真似をしてみせる。続くセクションでは「菌活」で2人が披露してきた「ご当地カバーソング」より、広島県でプレイされた19「あの紙ヒコーキ くもり空わって」と島根県での披露曲だった竹内まりや「元気を出して」が届けられる。「元気を出して」では雅功と彪我がギターを置き、ピアノ伴奏のみで歌うという初の試みも。彪我の澄んだ歌声に雅功が声を重ね、会場には2人の優しいハーモニーが響く。初めてギター演奏なしで曲を歌った2人は「緊張した!」と目を合わせて笑っていた。

MCでは「歌うことって楽しいですね」としみじみ語った彪我が突然「皆さーん! 楽しいー!」と叫ぶ場面もあり、雅功は「君が楽しいの? なるほど、報告ね、新しいですね(笑)」と反応。2人の独特な空気感に会場はまったりとした雰囲気になり、これを察した雅功と彪我は「僕たちさくらしめじ、こんな感じです(笑)」とファンに語りかけた。バンドセットで「かぜいろのめろでぃー」がプレイされると、2人の「ノリノリになれる曲です!」という声とともに新曲のアップチューン「おたまじゃくし」へ。続く「いーでぃーえむ」で2人は会場を2つに分けたコール&レスポンス対決をして、盛り上がりに拍車をかけていく。彪我の熱い“卵かけごはん愛”を歌った「てぃーけーじー」では、彪我が金魚の被り物をして客席へ降り、ファンに卵型のおもちゃを配り歩いた。

ライブも終盤に差し掛かり、「ふうせんはなび」ではドジョウやカメ、カッパといったキャラクターたちがバックダンサーとしてステージに登場。賑やかな演奏に乗せてキレキレのダンスを披露して会場を盛り上げ、雅功も彼らと一緒に軽快なステップを踏んだ。ダンスに夢中になったせいか、雅功は自身の歌唱パートで「……歌詞が飛んだ!(笑)」と暴露して大笑い。2人の楽しげなパフォーマンスにファンも笑顔で体を揺らしていた。

最後の1曲を残したところで、雅功と彪我は次の曲が新曲であることを観客に伝える。そして雅功が「初めて2人で作った曲です」と続けると、会場からは歓声が湧き上がった。2人は制作におよそ10カ月を費やしたと明かし、雅功は「曲を作るにあたり、僕たちにしか作れない歌ってなんだろうと考えたとき、『菌活だ』って思ったんです。皆さんの笑顔とか、感じることがいっぱいあったので曲を作りました」と語る。彼の言葉のあとに、彪我も「『菌活』が一番思い出深いです」と続いた。新曲「おもいでくれよん」は2人が「菌活」の旅で感じた思いを歌った朗らかなナンバー。軽やかにギターを奏でながら雅功と彪我が声を合わせ歌うと、オーディエンスは手拍子で楽曲を彩っていた。

アンコールでは2人が初めて演奏した楽曲「さんきゅう」が1曲目に届けられる。スクリーンにはこれまでの2人の歩みを追ったVTRが投影され、雅功と彪我は一言一言に思いを込めるように曲を歌い上げた。するとここで2人にサプライズが。スクリーンにスライドが映し出され、昨年12月に彼らが初めてワンマンライブを行った東京・IMAホールで、12月29日にライブイベント「さくらしめじの忘年会『きのこりあんの集いvol.1』」が行われることがアナウンスされる。昨年の同所でのライブで2人は「1年後にまたここで会いましょう」とファンに誓っており、ライブ開催決定はこの約束が実現した形。雅功と彪我は「マジっすか!」と大喜びで顔を見合わせた。

およそ3時間に及んだ“宴”を締めくくったナンバーは「みちくさこうしんきょく」。ステージにはダンサーも戻り、雅功と彪我は満面の笑みで踊りながらこの曲を歌い上げた。彪我の「皆さんも一緒に!」という呼びかけにファンも大合唱で応え、華やかなムードの中でライブは終幕。2人は背筋を伸ばして客席へ手を振り、彪我は「リハーサルのときは成功できるか心配でしたが、本番こうやって楽しく終わることができてよかったです!」と充実感を漂わせる。雅功は「今日が“中学生最後のライブ”だと思っていたけれど、終わりじゃないです。さくらしめじはまだまだ続きます! もっともっと精進します。これからもっと頑張っていくので、皆さんよろしくお願いします!」と力強く語っていた。

さくらしめじ「おたまじゃくしの宴」
2016年10月9日 よこすか芸術劇場 セットリスト ※カッコ内はオリジナルアーティスト
01. いくじなし
02. せきがえのかみさま
03. ひだりむね
04. まよなかぴくにっく
05. きみでした
06. またたび
07. きのうのゆめ
08. あの紙ヒコーキ くもり空わって(19)
09. 元気を出して(竹内まりや)
10. ぎふと
11. だるまさんがころんだ
12. かぜいろのめろでぃー
13. おたまじゃくし
14. いーでぃーえむ
15. てぃーけーじー
16. ふうせんはなび
17. はじまるきせつ
18. おもいでくれよん
<アンコール>
19. さんきゅう
20. みちくさこうしんきょく

さくらしめじ「さくらしめじの忘年会『きのこりあんの集いvol.1』」
2016年12月29日(木)東京都 IMAホール
[第1部]OPEN 14:30 / START 15:00
[第2部]OPEN 17:30 / START 18:00

最終更新:10/10(月) 12:13

音楽ナタリー

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