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工藤ホークスCS無傷の5連勝 強さ戻った2戦連続逆転勝ち

西日本スポーツ 10/10(月) 8:40配信

■ファイナル進出

 いざ、札幌へ! 強さを取り戻した工藤ホークスが2連勝でクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)進出を決めた。初回にいきなり先頭打者弾を許す第1戦と同じ展開となったが、連日の逆転でロッテを撃破。就任2年目の工藤公康監督(53)はCSで無傷の5連勝となった。3年連続日本シリーズ進出へ、工藤監督は宿敵日本ハムを撃破しての「福岡帰還」を誓った。

■福岡帰還誓う

 お立ち台に上がった工藤監督の表情は晴れ晴れとしていた。日本ハムへの挑戦権を得たことだけが理由ではない。「昨日も本塁打で先制されたので同じパターンだなと。これは逆転できるなと」。そう信じた通りの2戦連続逆転勝ち。「強いホークス」が戻った。満員御礼のスタンドの大歓声を受けると、札幌で戦うことが最終目的ではないことを再確認した。

 「ここに戻ってきて(日本シリーズを)戦いたい。その強い気持ちを常に持って(ファイナルSを)戦っていく」

 札幌で待つ宿敵へのリベンジに向けて大きな期待を抱かせるファーストS突破だった。第2戦の相手先発はリーグ最優秀防御率の石川。難攻不落の右腕に打線は3回まで1安打に封じ込まれたが、現役時代に日本シリーズ14度出場を誇った「短期決戦の鬼」の用兵が、ここぞで効いた。

 1点を追う4回2死二塁。石川に追い込まれた明石が、ファウルで粘り続け最後は打球を左翼線へ落とした。試合を振り出しに戻す同点打。第1戦で出場のなかった明石を、監督就任以来「打順のキー」と強調してきた7番で起用した裏付けは、観察眼だ。「練習から逆方向へいい打球を打っていた。(石川は)制球のいい投手。逆方向なら安打の確率は上がる」。通常は打撃コーチの提案を受けて打順を承認するスタイルだが、この日は自ら強く「7番明石」にこだわった。

 さえた用兵と采配に、明石だけでなく個々の選手が応えた。同点の5回無死二塁では中村晃に迷わず犠打を指示。きっちり決めて1死三塁となり、本多が右翼線へ決勝打を放った。本多は昨季、故障や他選手の台頭もありCSはすべてベンチスタート。日本一達成後に「レギュラーをもう一度取ってくれ」とハッパをかけた指揮官は、昨年の悔しさを大事な場面で晴らした本多の一打を喜んだ。

 パのファーストSは昨年まで6年連続で3位球団が突破。負のデータを連勝ではね返し、本来の強さが戻ったことを見せつけた。指揮官にとってCSは昨季から無傷の5連勝。「これを見て(日本ハムが)どう思ったかは分からないですけど…」。そんな言葉とは裏腹に表情には自信が戻った。試合後、西武時代にバッテリーを組んだ敵将の伊東監督から「頑張れよ」と声を掛けられた。北の大地で宿敵を撃破し、3年連続日本一への挑戦権を必ずつかみとる。

=2016/10/10付 西日本スポーツ=

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最終更新:10/10(月) 8:40

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