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BIGBANGのリーダー・G-DRAGONが“アジアのカリスマ”である理由

AbemaTIMES 10/10(月) 21:01配信

BIGBANGのリーダーとして、グループでも一際のまばゆさを放つラッパー・G-DRAGON。もともとは子役として90年代から韓国で活躍した彼は偶然耳にしたヒップホップに衝撃を受ける。そして13歳の時にコンピレーションアルバム「2001大韓民国ヒップホップフレックス」に最年少ラッパーとして参加して、その名を広く知られるようになった。

韓国では芸能事務所に所属すればすぐにデビューできるわけではない。それは大人に混じって本格的なラップを披露したG-DRAGONも同様だった。すでに別の事務所に所属していたG-DRAGONは13歳の時に現在所属しているYG ENTERTAINMENTに移籍する。そして彼がデビューするまでの練習生期間はなんと6年。子役時代を含めると約11年もの間、芸能の英才教育を受けてきたことになる。また練習生になれば誰でも芸能人になれるわけではなく、むしろほとんどの練習生が夢を諦めなくてはならない。韓国の芸能界で成功するためには、タイミングをモノにする能力や、自分と相性のいい仲間がいるかなどの運も必要なのだ。G-DRAGONは現在ラッパー、ダンサー、プロデューサー、作曲家と幅広く活躍しているが、それは一朝一夕で成しえたものではないということがお分かりいただけるだろう。

G-DRAGONのソロ曲やBIGBANGの楽曲を聴いたことがある人なら、「なぜ韓国ではこんな本格的な楽曲が大人気になるんだろう?」と一度は感じたことがあるはず。韓国では富裕層における教育の一環してアメリカやカナダに留学するという文化がある。英語が流暢な韓国人が多いのもそのあたりが関係しているのだが、ポップカルチャーにおいてもそれは同様で、彼らは10代後半から20代前半という多感な時期に本場アメリカでポップカルチャーの洗礼を受けて韓国に帰国する。故に韓国では日本よりもダイレクトにアメリカの影響を受け、それが受け入れられるのだ。また韓国は日本よりも市場規模が小さいため、世界での展開を見込まないと採算が取れない。そのために、まず世界で最も人気のあるポップスを模写しているというのも事実だ。

そういった背景がG-DRAGONという大器を受け入れる土壌になっている。彼はポップカルチャーのトレンドに非常に敏感なアーティストだ。そして何よりも優れているのが、それを自分に無理のない形で表現することができる力。彼がアジア圏でナンバーワンの影響力を持っているのはその点が大きい。例えば、カニエ・ウエストのようなファッショナブルなアーティストは日本でも韓国でも多いが、ほとんどはスタイリストにただ“着せられている”だけ。カニエ・ウエストはヒップホップにハイファッションを取り入れることで、新しいアートの形を提案しているのだ。決してただ洒落た洋服を着ているわけではない。G-DRAGONは、その新たに定義されたプレゼンテーションの意味を理解して、自分の視点を加えてアウトプットする。そこで生まれたものは、アメリカやヨーロッパの猿真似ではなく、韓国・ソウルによるG-DRAGONのスタイルなのだ。

G-DRAGONは来年2018年に兵役に行かなければならない。だが、彼はその期間でも新たな発見をするだろう。宇多田ヒカルが「人間宣言」をして快作「Fantome」を作り上げたように。

最終更新:10/10(月) 21:01

AbemaTIMES