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驚愕の「演劇的な死」、11年ぶりに再演

Lmaga.jp 10/10(月) 7:00配信

1995年から国内外で上演され、「二人芝居の最高峰」との呼び声も高い、名古屋のユニット・KUDAN projectによる『くだんの件』。11月11日~13日に行われる「アイホール」(兵庫県伊丹市)での再演で、実に11年(関西では17年)ぶりとなる復活を前に、作・演出の天野天街と、出演の小熊ヒデジが会見を行った。

【写真】吉獣とも呼ばれる件(くだん)のミイラ

タイトルの「くだん」は凶事を予言すると言われる、牛&人間の半人半獣の怪物。本作のルーツは、天野が子どもの頃に聞いた父親の体験談だという。「戦地で父と同じ部隊にいた人が『この戦争は負けると、くだんが予言した』という話をしたと。すごく生々しい感触で、それ以来くだんは、すぐ横にいる感じの存在になりました。本作では、牛から思いつくイメージをはじめ、思いつく限りのアイディアをどんどんぶち込んだ」と話す。

言葉遊びが連鎖するスピーディーなセリフ、映像などを駆使した幻覚のようなビジュアルの数々、演劇の世界に現実の時間を介入させる反則技スレスレの仕掛け・・・、それらの小ネタと散りばめられた謎は、やがて1つに収束していき、観客は最後に驚愕の「演劇的な死」(天野談)の風景を観ることになる。本作には、2人の役者の体力&技術と、照明や美術などスタッフワークの限界に挑むかのような、多種多様なネタがギッシリ凝縮されている。

「極彩色の光の中をジェットコースターで駆け抜ける」というキャッチのとおり、小熊は「ワーッと始まってから(上演時間)1時間30分の間、一瞬も飽きさせない。演じていても、勝手に芝居が進んで自分がそこに着いていってるような、役者冥利に尽きるすごい体験ができる」と話す。一方、天野は、「謎解きの要素を入れるとか、わかりやすい普通の芝居をやろうとして、もっとわからなくなった作品(笑)。でも懐かしさと不気味さが同時にあり、観る喜びにあふれかえった作品」と自らの作品を評した。チケットは前売3,000円、当日3,500円。

取材・文・写真(人物)/吉永美和子

最終更新:10/10(月) 7:00

Lmaga.jp

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