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湯涌にほれ運営手助け ぼんぼり祭り6年目、「花いろ」ファン住民と交流

北國新聞社 10/10(月) 2:57配信

 金沢市の湯涌温泉がモデルのアニメ「花咲くいろは」に登場した祭りを再現する「湯涌ぼんぼり祭り」(北國新聞社後援)は9日、同温泉街で行われ、昨年を1千人上回る1万5千人(主催者発表)の来場者が湯の町の散策を楽しんだ。6年目となる今年は、アニメをきっかけに湯涌の土地柄にほれ込んだファンが運営に回り、地元住民を手伝う姿も見られ、幻想的な雰囲気の中、温かな交流を広げた。

 メイン行事「ぼんぼり巡行」は午後8時、温泉街入り口を出発した。ファンが願い事を書いた「のぞみ札」の入ったかごを地元住民が担いで練り歩いた。玉泉湖畔の特設ステージでは祝詞が奏上された後、のぞみ札が焚(た)き上げられた。

 総合案内所や販売ブースでは、県内外の「花いろ」ファン約20人がスタッフとして活躍した。

 会場案内を担当した会社員村上卓さん(30)=名古屋市=は、第1回から毎年参加している。金沢に引っ越した東京育ちのヒロインと、当時金沢へ転勤したばかりの自分を重ね合わせて物語にはまったという。「金沢でできた人とのつながりは今も大切にしている。少しでも恩返ししたい」と話した。

 のぞみ札の受付を担当した村田麻衣子さん(32)=津幡町=は5年前、沿道の最前列に立ったファンが、見えなかった自分のために写真を見せてくれた心遣いを忘れられない。「ここに来るファンはマナーのいい人が多い。これからもずっと祭りが続いてほしい」と笑顔を見せた。

 アニメの公開から5年がたった現在も、祭りの人気は衰えない。4月、開催日がインターネットで発表された途端、湯涌温泉の各旅館には予約が殺到し、約30分で全旅館が満室となった。温泉街や無料開放された各施設を巡る人波は途切れることなく続く盛況ぶりをみせた。

 実行委員会の山下新一郎実行委員長は「アニメの聖地というだけでなく、純粋に祭りと湯涌温泉を楽しむために来る人が増え、交流も深まっている」と話した。

 湯涌稲荷神社下の扇階段などでは、「ゆのさぎJAPAN」のアカペラや金沢学院高の太鼓などが繰り広げられた。

 金沢湯涌ゲストハウスでは、能登町から17年ぶりに里帰りした白雲楼ホテルの温泉効能表が公開された。「ぼんぼり巡行」の様子は動画共有サービス「ユーストリーム」で配信された。

北國新聞社

最終更新:10/10(月) 2:57

北國新聞社