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[選手権予選]我慢の序盤から一気に攻勢、市立柏が夏の日本一・市立船橋への挑戦権獲得:千葉

ゲキサカ 10/10(月) 1:19配信

[10.9 全国高校選手権千葉県予選決勝T1回戦 市立柏高 4-0 千葉日大一高 千葉日大一高G]

 9日、第95回全国高校サッカー選手権千葉県予選決勝トーナメント1回戦で市立柏高と千葉日大一高が激突。市立柏が4-0で快勝した。

 勝者が2回戦で夏の全国高校総体優勝校である市立船橋高への挑戦権を獲得。その一戦は激しい雨の影響によって、当初の予定よりも開始時間を1時間遅らせる措置が取られた。それでも人工芝グラウンドはところどころ水が浮くような悪コンディション。市立柏のCB島津幸弘主将(3年)が「グラウンドは(雨で)滑るところもあったし、止まるところもあった。最初は相手の方が蹴る技術も上手かった。上手くやれないことを自分たちも感じたので粘り強さを最初から出していった」と振り返った前半は“ホーム”千葉日大一がペースを握った。

 ボールを奪うとすかさず縦へ速い攻撃を仕掛けていく千葉日大一は14分、22分といずれも相手DFラインの背後を突いたFW三木康生(3年)が決定機を迎える。だがGK伊丹秀行(3年)の好守やポストに阻まれて先制することができない。逆に流れの悪い時間帯で粘った市立柏が1チャンスをものにする。23分、後方からのFKをMF福島健太郎(2年)が競り勝つと、最後はゴール前のMF大曾根諒弥(3年)が頭でコースを変えて先制。そのドリブルで相手を押し下げていたサイドアタッカーが貴重なゴールをもたらした。

 前半降り続いていた雨が止むと、後半は濡れた芝を活用した市立柏のスピード感あるパスワークが千葉日大一を苦しめる。左利きのMF坂入雄一郎(3年)や幅広い動きで攻撃を活性化していたMF室田元気(3年)らがボールを前進させていた市立柏は9分、右サイドでの切り返しでDFを外したFW中村悟(3年)が相手、味方の動きをよく見てラストパス。ファーサイドへ到達したボールを大曾根が左足でゴールヘ沈めて2-0とした。

 市立柏の柳橋宏明監督は「(相手の守りは)必ず空くんで、相手の嫌なことをやり続けるということが大事なこと」。多彩なアタッカー陣がその後も相手の急所を狙ってボールを動かす市立柏はさらに14分、中盤で前を向いたFW梅宮大拓(2年)がDFのギャップへ素晴らしいスピードで飛び込んできた大曾根へスルーパス。ゴール方向へ向かった大曾根のシュートを最後は中村が押し込む形で3-0とした。

 23分、千葉日大一は交代出場のDF末次功樹(2年)の左足シュートがゴールを捉えるが、市立柏は島津が「助かりましたね。相手の打つところが分からなかったのでタイミングずらされてシュート打たれていたけれど、(前半から)ヒデ(伊丹)は集中していた」と評したGK伊丹がこの場面でも素晴らしい反応でストップ。また島津が自信を持つ空中戦の強さを発揮するなど千葉日大一に反撃を許さない。逆に市立柏は27分、4人、5人と絡んでの繋ぎから最後はMF田川慶悟(3年)が決めて4点目。千葉日大一も何とか1点を返そうとMF{千葉大実}}(3年)のセットプレーなどからゴールを目指し、29分には右SB平石崇真(3年)の折り返しをCBからボランチへポジションを移していた古賀稔明(3年)が左足シュートを放つ。だが、これが枠を外れるなど最後まで1点を奪うことができなかった。

 我慢の序盤から、特長であるサイド攻撃などで一気に攻勢を強めて勝利した市立柏は市立船橋への挑戦権を獲得。それも会場は県予選2回戦ながら昨年度の全国大会などが開催されているゼットエーオリプリスタジアムと舞台が整っている。柳橋監督は「サッカー選手としてこの上ない喜びだと思う。そこで満足するのではなく、頂きがデカい分、チャレンジしがいはあるのかなと」。試合後、選手たちには「終わった瞬間、準備は始まっているという話しかしていないです」。選手たちは全国王者を倒すために、これから3週間以上の間、個々が必死に考え、その差を埋める努力をする。大曾根は「今のままでは正直勝てないけれども、この1か月良い準備すれば一発あると思います」と力を込め、島津は「次は市船なんでレベルは高いんですけどちょっとずつ詰めていって細かい所を意識していく。インターハイの優勝校とできるので思い切ってやりたい」と意気込んだ。

 攻守に充実している今年の市立船橋を破ることは簡単ではない。現在の市立柏について「成長過程です」と語る指揮官は「18歳の男の子が秋を迎える時に、10月をクリアしたらちょっと大人になる」。高校最終学年の秋に変化してきている18歳たちが、1回戦の試合直後からすでにスタートしている最高の準備を経て11月3日、「打倒・市船」に挑戦する。

最終更新:10/10(月) 2:04

ゲキサカ

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