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北ミサイルはどこまで脅威なのか(上)日本の迎撃能力を超える量と技術も

THE PAGE 10/12(水) 12:00配信

 北朝鮮による弾道ミサイル発射が活発化しています。8月末には、地上からではなく、潜水艦から発射されました。先月には5回目となる核実験も行い、「核ミサイル」への懸念も高まっています。予想以上の軍事的技術の進展も指摘される北朝鮮。その本当のところは、どの程度の“実力”なのか。元航空自衛隊幹部で作家の数多久遠氏に寄稿してもらいました。

【写真】北朝鮮ミサイルがEEZ落下 金正恩政権はどこまで本気なのか?

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 8月24日、北朝鮮は、東京で日中韓外相会談が開かれる直前に潜水艦発射弾道ミサイルを発射しました。そして、9月5日にも、主要20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせ、弾道ミサイルを発射しました。

 あまりに頻繁に発射されるため、最近では「またか」と思うだけで、すぐに忘れてしまう方も多いでしょう。しかしながら、北朝鮮の弾道ミサイル戦力は、確実に能力を高め、私たちの命を脅かす存在になりつつあります。

 では、その能力はどこまで来ているのか、本当に脅威なのか解説したいと思います。

 なお、この記事は2部構成です。今回は第1回として、北朝鮮が保有するミサイルの能力を解説し、第2部では、北朝鮮が弾道ミサイルによって描いている戦略を解説します。

■地上発射型弾道ミサイル

 弾道ミサイルは、通常、その射程距離で分類されます。この分類方法では、短距離弾道ミサイル、中距離弾道ミサイル、大陸間弾道ミサイルなどに分けられます。

 しかし、この記事では、日本にとっての脅威を考えるため、次の4つに分類します。

(1)日本に到達できないミサイル(2)日本に到達するミサイル(3)日本を飛び越えてしまうミサイル(4)戦力としては考えられないミサイル

(1)日本に到達できないミサイル
 射程が短く、韓国を目標とすることが間違いないミサイルです。KN-02以外は、かなり古いミサイルですが、弾頭の小型化ができれば、どれも核弾頭を搭載することも可能です。
・FROG
・KN-02
・スカッド

(2)日本に到達するミサイル
・ノドン
 威力のある(重い)弾頭を搭載した場合でも、射程は1000キロを超えるとみられ、日本のほぼ全域を射程圏内に収めることができます。

(3)日本を飛び越えてしまうミサイル
 これらは、日本を飛び越える能力を持っていますが、日本を狙うことも可能です。しかし、必要以上に高価なミサイルを使う事になるため、通常は、そうした使い方はされません。

 ですが、特殊な打ち方(ディブプレスト弾道及びロフト弾道。詳細は後述)をすることで、日本の弾道ミサイル防衛を突破させることができるため、注意が必要です。
・ムスダン
・テポドン2号
・KN-08(開発中)

(4)戦力としては考えられないミサイル
 技術を積み上げるための試作ミサイルとみられており、実戦配備されていない。
・テポドン1号

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最終更新:10/13(木) 16:57

THE PAGE

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

うん、核融合炉を作ったよ
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。