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【台湾】TSMC、3Q売上高は過去最高を更新

NNA 10/11(火) 11:30配信

 ファウンドリー(半導体の受託製造)台湾大手3社の9月連結売上高が出そろった。世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、9月単月の売上高が高水準だった8月に比べ4.9%減少したが、第3四半期累計は前期比17.4%増の累計2,604億600万台湾元(約8,510億円)で、四半期ベースの過去最高を更新した。中時電子報が伝えた。
 TSMCは、第3四半期の売上高の見通しを2,540億~2,570億元としており、実績は予測を上回ったことになる。1~9月の累計売上高は前年同期比7.1%増の6,857億1,100万元で、過去最高を記録した。
 TSMCの売り上げを押し上げている要因として、顧客から16ナノメートルプロセスによる製造の発注が相次いでいる点が挙げられる。川下のスマートフォンメーカーの需要増で聯発科技(メディアテック)などIC設計大手がチップの発注量を増やしているほか、グラフィックス処理を行うGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)開発大手の米エヌビディアが大量発注を行ったことで、TSMCの生産はほぼ能力いっぱいとなっているもよう。
 このほか、聯発科の同業である米クアルコムが供給する組み込み式チップや、ミドルレンジ~ローエンドスマホの好調な売れ行きを背景に、28ナノプロセスによる製造も順調な状況が続いている。第4四半期は顧客が例年チップの在庫調整を行うことから、TSMCの売り上げも前期比で減少する可能性があるが、16ナノプロセス製造の生産能力がひっ迫していることから、同四半期の売上高の減少幅は10%以下に収まるとの見方も出ている。
 ファウンドリー台湾2位の聯華電子(UMC)の第3四半期の売上高は381億6,400万元で、前期比8.1%、前年同期比3.2%それぞれ増加した。9月単月は127億3,500万元で、前月比では1.5%減少したものの、前年同月比では22.2%の大幅増となった。第3四半期は28ナノプロセスによる製造が安定的に推移し、8インチウエハーの生産はほぼ能力いっぱいという。顧客の在庫調整が同社の第4四半期の売り上げにマイナスの影響を与えるとみられるが、8インチの受注が継続していることからマイナス幅は大きくないと指摘されている。
 TSMC系で8インチウエハー専業の世界先進積体電路(VIS)の第3四半期の売上高は、前期比1.4%増の65億5,500万元。9月単月は21億4,600万元で、前月比では3.9%減少したが、前年同月比では21.4%増加した。例年、クリスマス休暇を控え欧米で電子製品の購買意欲が高まることから、同社は第4四半期も安定した受注が続くとみている。

最終更新:10/11(火) 11:30

NNA