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きれいな床が嫌いな人がいて? 「ブラーバジェット 240」を試す(後編)

ITmedia LifeStyle 10/11(火) 13:32配信

 前回、「ブラーバジェット240」の水ぶき掃除を試し、しつこい油汚れも落としていくパワフルさに驚いた。正直、これまではロボットの重量が人の腕の力に及ばない以上、ふき掃除といっても表面をなでるだけと軽く考えていたが、ブラーバジェット240は水のスプレーに振動、洗剤入りのパッドといったテクニックを駆使して軽さをカバー。期待以上の“掃除能力”を見せてくれた。

「ブラーバジェット240」に市販のお掃除シートを無理矢理取り付けたところ

 そんなブラーバジェット240だが、実は従来機の「ブラーバ380j」を置きかえるものではなく、併売されることになっている。これは、ブラーバ380jとブラーバジェット240が、同じふき掃除ロボットでも活躍するシーンが微妙に異なっていることを示している。今回は両モデルの違いについて明らかにしていこう。

●BLEも内蔵していたブラーバジェット

 本題に入る前に、新製品ならではの新機能を1つ紹介しておきたい。それはスマート家電に付きものの接続設定に関すること。iRobotの製品は上位モデルになるとWi-Fiを内蔵しており、専用アプリ「iRobot HOME」から清掃スタート/ストップ、清掃モードの設定などが行える。ただ、ネットワーク設定はユーザーにとって1つのハードルになっている。

 「ブラーバ380j」や「ルンバ980」など既存モデルの場合、アプリ上でロボットの設定中に一旦アプリ画面から離れ、スマートフォンの設定画面でWi-Fiの接続先をロボット掃除機のアクセスポイントに変更する必要がある。これは、Wi-Fi Direct(1対1の無線LAN接続)を使って宅内無線LANのSSIDやパスワードといった情報を伝送するためだが、予備知識のない人には分かりにくい手順だと思う。

 対してブラーバジェットは新たにBLEを内蔵し、スマートフォン側のBluetoothがオンになっていれば自動的に情報をやりとりして設定が終了する。実は筆者は知らずに設定を始め、あまりにスムーズに作業が終わったので逆に「?」となった。その後、スマートフォンのBluetooth設定を確認し、「iRobot Braava」という接続先を見つけて納得したというわけ。

 ブラーバの場合、水を吹き出すスプレーを搭載していることもあり、外出先からインターネットを介したリモート操作などは行えない。その代わり、簡単な設定でアプリを利用できるようになったというわけだ。もちろん設定を行うスマートフォン/タブレット側もBLEに対応している必要があるほか、設定時にはブラーバジェットとスマートフォンの距離を3m以内で行う必要がある(※初掲載時、事実誤認による誤った表記がありました。お詫びして訂正いたします)。

●狭いエリアを念入りに v.s. 広いエリアをカバー

 ブラーバジェット240のスペック表を見ると、ブラーバ380jよりも適用畳数(掃除できる最大面積)が狭くなっていることが分かる。これは、Evolution Robotics(iRobotが買収)由来の「ノーススターキューブ」を使ったナビゲーションシステムからルンバと同じ「iAdapt 2.0」に移行したことに加え、「ルンバ980」のようなカメラを使わない簡素化したシステムになっているためだ。理由についてはインタビュー記事を参照してほしいが、ブラーバジェット240は、最大12~15畳の比較的狭い部屋を念入りにふき掃除するロボットといえる。このため、まずは使用する部屋の広さで選択するのが妥当だ。

 もう1つ、気になるのはランニングコストだろう。ブラーバジェット240がもっとも高い洗浄力を発揮するのは、別売の使い捨て掃除パッドを使用するときだが、別売の交換用パッドは3タイプとも10枚で1296円(税込)。“使い捨て”に抵抗のある人は洗濯して何度も使えるクリーニングパッド(3種類、各1枚入りで4320円)も選べる。

 一方、ブラーバ380jには使い捨てパッドが設定されておらず、標準で洗濯可能なクロスが付属する(青いウェットクロスと白いドライクロスの2種)。また交換用クロスセットもドライクロス2枚とウェットクロス1枚で1944円と使用できる回数を考えると割安だ。さらにいえば、ブラーバ380jは市販の“使い捨てお掃除シート”を使える点も大きなメリット。普段は安価な市販シートで乾ぶきしているというユーザーも少なくないだろう。

 もちろん、無理をすればブラーバジェット240のドライモードでも市販シートを使うことはできる。試しに使い捨てドライパッドに市販お掃除シートの「サッサ」を取り付けてみたが、やはり問題はパッド上部にある厚紙のベース部分だった。ここにはいくつかの穴が開いていて、ブラーバが光センサーで穴の形状を読み取り、動作モードを判別する仕組み。またブラーバにパッドを固定する重要な部分でもあり、ここにお掃除シートがかかってはいけない。結局、1枚のサッサを半分に切り、ガムテープで固定することにした。

 ブラーバジェットはしっかりお掃除してくれたが、サッサを外す際にガムテープがパッドにくっつき、はがすのにも一苦労。もちろん、取り付け方には工夫の余地があると思うが、日常的に使用するには面倒だ。市販シートを多用したい場合は、素直にブラーバ380jを選んだほうがいい。

 まとめると、部屋が比較的狭く、念入りに水ぶき掃除をしたいご家庭には新しいブラーバジェット240がオススメ。家が広かったり、乾ぶき中心というお宅にはブラーバ380jがいいと思う。ちなみに、家が広くて念入りな水ぶき掃除も市販シートを使った乾ぶき掃除も両方したいケースは、いっそ2台とも購入してしまうのはいかがだろう。同時に作業させれば時短にもつながる。

最終更新:10/11(火) 19:56

ITmedia LifeStyle

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