ここから本文です

ニッチの饗宴。 2016年のイグノーベル賞総まとめ

ギズモード・ジャパン 10/11(火) 12:10配信

一見誰得? って突っ込みたくなるけど、実は…。

2016年のイグノーベル賞受賞者が発表されました。日本では「股のぞき」の仕組みを解明した日本人研究者の受賞が話題ですね。他にも「なぜそれを?」と思うような、でも聞いてみて、見てみて、なんだか納得してしまう研究や作品がそろっています。

イグ・ノーベル賞の目的は、「人を笑わせ、考えさせる研究活動」をたたえることにあります。今回受賞した10の研究や作品、活動も、ネズミにズボンをはかせるとか、石の性格調査とか、笑いを取りに来ているのか? と思わせるものがあります。でもよくよく見ると、じつはちゃんとした意図と斬新なアイデアがあって成り立っているんです。

というわけで、以下それぞれの受賞者をご紹介していきます!

生殖賞:衣服の素材の生殖能力への影響

2007年に亡くなったエジプトのカイロ大学のAhmed Shafik教授は、ポリエステルと綿、羊毛それぞれでできたパンツをネズミにはかせ、素材の違いによる生殖能力への影響を分析していました。

同様の実験は人間に対しても行なわれ、その結果ポリエステル製の下着を長期間着用することで男性が無精子症になり、着用をやめるとまた精子が復活することを実験で示しました。そして、ポリエステルによって起こる静電気と熱が無精子になる原因だと考えていました。

ただ、これがあらゆる環境で再現できるなら、男性用下着とかパンツ・ズボン類からポリエステルが一掃されてしまいそうですが、今もポリエステルはあらゆる衣服に使われています。オーストラリアの男性器を専門とする生理学者のSarah Meachem氏もポリエステルへの懸念を示していますが、これを証明するデータがないこと、ポリエステル製下着が流行した70年代・80年代に人間の生殖活動が特に下がったわけではないことを指摘しています。Shafik氏のオリジナル過ぎる研究は、オリジナル過ぎて誰にも引き継がれなかったのかもしれません。

1/5ページ

最終更新:10/11(火) 12:10

ギズモード・ジャパン